脂肪燃焼を助けるお茶ってナニ?


  • LINEで送る

From:堀 啓将

 

こんにちは堀です。

 

突然ですが、あなたは杜仲茶(とちゅうちゃ)知っていますか?

 

杜仲茶はトチュウ目トチュウ科のトチュウという木の若葉を乾燥させたものです。

 

2006年、慶應義塾大学大学院の渡辺光博教授が行った研究によって杜仲茶に含まれる「アスペルロシド」という成分に、基礎代謝を上げる働きがあることが判明しました。

 

「なぜ、杜仲茶を飲むと基礎代謝を上げるのか?」

 

その要因は、、、

 

アスペルロシドが、胆のうという臓器から分泌される胆汁酸(たんじゅうさん)と呼ばれる消化液の合成を促すことにあります。

 

そして、小腸に分泌された胆汁酸は脂肪の消化・吸収を助ける働きがあるといわれています。

 

しかも、一部は体外に排出されるものの、約95%は腸から再び吸収されてカラダの中を循環するそうです。

 

しかし、カラダの中で古くなった胆汁酸は代謝機能を低下させたり、新しい胆汁酸の合成を妨げてしまいます。

 

そこで、杜仲茶が有効です。

 

杜仲茶に含まれるアスペルロシドによって新しい胆汁酸が合成され、古い胆汁酸が排出されます。

 

ちなみに、胆汁酸の合成を促す食品としては、海藻類やきのこ類、大麦といった食物繊維を多く含む食品でも有効です。

 

その中でも特に、胆汁酸の排泄作用が高いのが杜仲茶になります。

 

ある研究データをご紹介します。(※1)

 

この研究は、肥満気味の男女(BMI25~30)16名を被験者に、以下の2つのグループに分けました。

 

①杜仲葉エキス配合食品を4週間摂取するグループ(8名)

②無配合食品を4週間摂取するグループ(8名)

 

ちなみに、BMIとは(体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))という計算で出すことができ、肥満度を表す指標です。

 

日本肥満学会では22を標準として、25以上で肥満としています。

 

被験者の摂取前後の基礎代謝量(呼気測定計による酸素消費量)を測定し、杜仲葉エキスの基礎代謝量の変化を調べました。

 

その結果、杜仲葉エキス配合食品を摂取したグループは、無配合食品を摂取したグループに比べて基礎代謝量が優位に増加したことが分かりました。

 

つまりこの研究結果から、杜仲葉エキスに含まれるアスペルロシドによって胆汁酸が分泌され、脂肪酸を分解してエネルギー産生が促進されることで基礎代謝がアップしたといえます。

 

また研究では、杜仲葉エキス配合食品を摂取したグループで、体重、内臓脂肪、皮下脂肪などの減少傾向もみられたそうです。

 

体重減少と内臓脂肪の減少については、別の研究でも効果が認められていました。

 

この研究は、内臓脂肪100㎠以上の人を被験者とし、以下の2つのグループに分けます。(※2)

 

①杜仲葉エキス配合食品を2か月間摂取するグループ(15名)

②無配合食品を2か月間摂取するグループ (12名)

 

そして摂取前後の体重、内臓脂肪断面積の変化を測定しました。

 

なお、杜仲葉エキス配合食品を摂取したグループは、杜仲葉6gを煮出したエキスを配合したサプリメントを、1日1回摂取してもらいました。

 

研究の結果、杜仲葉エキス配合食品を摂取したグループは無配合食品を摂取したグループに比べ、体重が平均2.4kg減少、内臓脂肪断面積は平均35.4平方センチメートル減少した結果が見られました。

 

これらの研究結果から、杜仲葉エキスを含むサプリや杜仲茶には、メタボリックシンドロームの予防としても効果まで期待されています。

 

もしかしたら、お茶を選ぶときにカフェインが含まれているかを気にする場合があるかもしれませんね。

 

その点で杜仲茶はカフェインを含まないので、あなたがカフェインの摂取を控えている場合には安心して飲むことができますよ。

 

ちなみに杜仲茶のティーパックはドラッグストアやスーパーでも買えますし、ネットで「杜仲茶」と検索すると、杜仲葉エキスを配合したサプリメントもあります。

 

ただ、杜仲茶さえ飲めば良い、というものではありません。

 

ご紹介した研究や、杜仲茶関連の商品を取り扱う企業のホームページにも記載されていますが、杜仲茶はあくまで食事や運動によるダイエットをサポートする商品です。

 

なので、普段食事の時に飲んでいる飲み物を杜仲茶に変えて「ダイエットを効率化するために取り入れる」という意識で活用してみるといいでしょう。

 

それでは、また。

 

ありがとうございました。

 

堀 啓将

 

まだ間に合います!

最短最速で痩せるなら…

90,000人以上に選ばれた短期集中ダイエット!

無料カウンセリングはコチラ

 

 

<出典>

 

(※1)

Bile acids induce energy expenditure by promoting intracellular thyroid hormone activation.

渡辺 光博

Nature 439   484 – 489 2006年

 

「杜仲茶の胆汁酸を介した働き」

渡辺 光博

日本杜仲研究会 第4回定期大会

http://www.eucommia.gr.jp/obesity/

 

(※2)

「杜仲茶のダイエット効果」

平田哲也

日本杜仲研究会 第4回定期大会

http://www.eucommia.gr.jp/obesity/research01/index.html