
こんにちは、井出です。
ボディメイクに励むあなたは、常日頃から口にするものにも気を付けていると思います。
一般的にはカロリーのみを気にされる方が多いようですが、このメルマガを読んでいるあなたは、きっと脂質・糖質量にも注意されていることでしょう。
食品の成分表を見て
「カロリー●kcal以下だからセーフ」
「これは脂質が低いからOK」
「糖質量●g以下だから大丈夫」
なんて計算をしながら食べ物を選んでいるかもしれませんね。
しかし、実はカロリーや脂質・糖質量という視点からでは見逃しがちな落とし穴があるんです。
「それ」はあなたの身近…というかありとあらゆる食品に使われています。
あなたも無意識に口にしてしまっているかもしれません。
ある専門家は
「たとえカロリーが同じだとしても、『それ』を摂るなら砂糖の方がマシ」
と言っています。
それほどまでに注意すべきものなのに、とても身近にある「それ」とは…
異性化糖(いせいかとう)です。
「何それ?」と思うかもしれませんが、これは清涼飲料水、お菓子やパン、ドレッシングや焼肉のたれ、加工肉、調味料、安価なサプリメント…など、かなり広範囲の食品に添加されている甘味料です。
成分表の中に、このような記載を見かけたことはないでしょうか?
- ブドウ糖果糖液糖
- 果糖ブドウ糖液糖
- 高果糖液糖
- 砂糖混合異性化液糖
これらは全て「異性化糖」と呼ばれるものです。
砂糖がサトウキビや甜菜(てんさい)から作られるのに対し、異性化糖はトウモロコシやイモ類のデンプンを分解してブドウ糖にし、一部を酵素で果糖に変換(異性化)して作られています。
サトウキビや甜菜よりもトウモロコシやイモの方が安く仕入れられるため、安価に製造することができるのですね。
異性化糖は液体ですが、結晶化や変質することが少なく取り扱いが容易なため、大量に運搬できたり、安定的に保存できる、といった利点があります。
しかも砂糖と比べて甘味が強く安価なことから、砂糖の代替として大幅に普及し、現在に至っています。
このように製造・流通面ではメリットの多い異性化糖なのですが、近年、その危険性が指摘されるようになりました。
まず、異性化糖が砂糖と比べて急激に血糖値を上昇させてしまうことが分かりました。
砂糖は摂取後にブドウ糖と果糖に分かれ、腸内で消化されてから吸収されるのですが、異性化糖は腸内での消化は必要なく、すぐに吸収されます。
この「腸内での消化」という過程があるかないかで血糖値の上昇スピードが変わってきますが、即吸収される異性化糖は血糖値を急激に上昇させるのです。
それに伴いインスリンも過剰に分泌されます。
その結果、何が起きるのかというと…
インスリンには血中の糖分を脂肪に変えて体に溜め込む働きがあります。
ゆっくりと分泌される分には特に問題はないのですが、過剰に分泌された場合、体に脂肪を溜め込みやすくなってしまいます。
異性化糖のカロリーは砂糖とほぼ同じですが、砂糖を摂取したマウスよりも同量の異性化糖を摂取したマウスの方に著しい体重増加が生じたとの研究結果があります。※1
つまり、同じカロリーであっても異性化糖の方が太りやすいのですね。
また、異性化糖には多量の果糖が含まれています。
果糖はブドウ糖と代謝経路が異なり、摂ってもなかなか満腹感が得られないため、異性化糖を摂取すると甘味料中毒になりやすいと言われています。
「え、ちょっと待って。果糖って果物にも入っているよね?じゃあ果物も危ないの?」
あなたはこう思われたかもしれませんね。
天然の果物にも果糖は含まれます。
しかし、同時にビタミンやミネラル、そして食物繊維が多いため、果物を食べても「果糖のみ」摂るわけではありません。
他の成分、特に食物繊維によって穏やかに体内へ吸収されていきます。
同時に体にとって必要な栄養素も一緒に摂取できるのですね。
それに比べて異性化糖は食物繊維はもちろん、ビタミン類といった体に良い成分が削ぎ落とされてしまっています。
つまり、異性化糖が添加されている飲料や食料を口にすると、一気に大量の果糖だけを摂取してしまうことになるのです。
冒頭でも述べたように、異性化糖はあなたが普段から注意して避けている高カロリーな食べ物、甘いジュースやお菓子以外にも、様々な食品に添加されています。
トレーニング後に飲みたくなるスポーツドリンクや、安価な健康サプリメント、低カロリー・低糖質を謳っているダイエット食品に入っていることも少なくありません。
使用範囲が広いため完全に遮断することは難しく、また少し摂っただけで直ちに健康被害が生じるというものでもありません。
ただ、ちりも積もれば…ということがありますので、避けるに越したことはないでしょう。
避けるコツとしては、「商品を選ぶ際に成分表を見る」ということ以外に「異様に安いものに注意する」ということです。
高いものがすべて良い・安いものがダメ、というわけではないのですが、安いものにはやはり理由があるのです。
口にするものを選ぶ際は、カロリー・脂質・糖質量をチェックするのと同時に「何が使われているか」にも注意を払って選んでいきたいですね。
それでは、また。
ありがとうございました。
–井出 夕子
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【引用】
清涼飲料水で肥満・糖尿病 ※
https://www.jacom.or.jp/ryutsu/rensai/2013/04/130427-20698.php
清涼飲料やお菓子の「果糖」が糖尿病や心臓病のリスクを高める
https://dm-net.co.jp/calendar/2015/024291.php
果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4478069743/booksonlinep-22/