
From:糸川 真未
こんにちは、糸川 真未です。
食事コントロールを意識すると、ヘルシーだと思っていたものが「実はそうでもなかった!」ということが時々あります。
例えば、野菜はカロリーが低く思えますが、玉ねぎ、人参、ごぼう、蓮根など家庭でもよく並ぶこれらのものは実は糖質が高いのでダイエット中は食べにくかったりします。
そんな風に、イメージ的にはヘルシーなのに実はそうでもない食べ物というのはたくさん存在しますよね。
その中でも私が「ヘルシーだし健康的だし置き換えに使えるのでは?」と思った“ある食べ物”があります。
たんぱく質と栄養素が豊富でこれならダイエット中も美味しい食事ができると思ったのですがよく調べると意外と置き換えには向いていないかもしれなかったのです。
一体なにかというと…
大豆ミートです。
ソイミート、ベジミートなどとも呼ばれている牛・豚・鶏などを一切使用しない、植物性の食材です。
ベジタリアンやヴィーガン向けに作られた代替肉で、私は昔、ベジタリアンの友人にその存在を教えてもらいました。
お店で大豆ミートの唐揚げを食べたことがあるのですが、鶏肉の唐揚げよりあっさりした味わいで、お肉としての歯ごたえも食べ応えもありとても美味しかったです。
大豆自体の糖質は100gあたり5g、一度に食べる量の平均がおよそ25gとした場合は糖質1g程度になります。
糖質が低い上にたんぱく質を摂れて、さらに食物繊維・ミネラル・ビタミン類も豊富なので、食べ過ぎなければダイエット中にはオススメの食べ物です。
そんな大豆からできたお肉なので、ダイエット中でも大豆ミートを使えば、ハンバーグなどの糖質の高い食べ物でも気軽に食べられると思ったのですが…。
よく調べると…大豆ミートの加工品は糖質が思ったよりも低くないのです。
市販の大豆ミートの中でも人気の無印良品の商品を例に紹介しますね。※1
■大豆ミート ハンバーグ 1個(1人前)
・エネルギー:198kcal
・たんぱく質:10.1g
・脂質:11.2g
・炭水化物:14.2g
■大豆ミート ミートボール 1個(1人前)
・エネルギー:178kcal
・たんぱく質:9.8g
・脂質:9.3g
・炭水化物:13g
糖質は炭水化物に含まれるため、食物繊維を引けば10g以下にはなりそうですね。
ただ、確かにデミグラスソースをかけた一般的なハンバーグやミートボールと比べるとだいぶ抑えられているものの、大豆由来にしては「思ったりより低くないかも…?」という印象です。
それであれば鶏肉はもちろん、部位に気をつければ牛肉・豚肉のほうが糖質量は圧倒的に低いです。
以下がダイエット中にオススメの各肉類の糖質量です。※2
■鶏肉 100gあたり
・モモ:0g(皮なし・皮付き)
・ムネ:0.1g(皮なし・皮付き)
・ササミ:0.1g
■牛肉 100gあたり
・モモ:0.6g(脂身なし)
・肩ロース:0.2g(脂身付き・皮下脂肪なし・赤身)
・リブロース:0.1g(脂身付き・皮下脂肪なし)
■豚肉 100gあたり
・ヒレ:0.3g
・モモ:0.2g(脂身付き)
・ロース:0.2g(脂身付き)
なので、もし鶏肉・牛肉・豚肉が食べられないというわけでなければ、無理に大豆ミートに置き換えなくても良いでしょう。
ただ、糖質量が物凄く低いわけではないですが物凄く高いというわけでもないので、
「どうしてもハンバーグやミートボールが食べたい…」
「いつもサラダチキンばかりで飽きてしまった…」
という場合に食べるのは良いと思います。
その際はカロリー・糖質・脂質の量があなたの食事コントロールの目標からオーバーしないように注意して食べてくださいね。
栄養が豊富だからといって食べ過ぎてしまうと体重増加の原因になるかもしれません。
また調理前のプレーンな大豆ミートであれば高たんぱくで低糖質なので、調味料の糖質に気をつければ自分で料理するのもオススメです。
上手に取り入れて、美味しく食事コントロールを行っていきましょう。
それでは、また。
ありがとうございました。
-糸川 真未
【引用文献・参考文献】
※1 無印良品 大豆ミート
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/section/S10811
※2 鶏肉・牛肉・豚肉の糖質量 (日本食品標準成分表2020年版(八訂))