From:井出 夕子
こんにちは、井出です。
一口に「ダイエット法」と言っても民間療法から医療行為に至るまで無数の方法があります。
多くの情報を目にする中でつくづく「科学的観点」が大切だなと感じます。
…なんて思いつつも私は日常的に科学に親しんでいるわけではありません。
最後に触れた「科学」らしいことは遥か昔、学生の頃の自由研究…でしょうか。
しかし、科学とは縁遠い生活を送る私でさえでも知っている科学誌があります。
アメリカの科学誌「Cell(セル)」です。
ネイチャー誌、サイエンス誌に次いで三大科学誌に挙げられる専門誌であり、
時々、日本人学者の研究論文が載るなどしてニュースになることがありますよね。
余談になりますが2007年、日本人研究者の瀬藤光利氏の論文がセル誌に掲載された際、表紙を描いたのが漫画家の荒木飛呂彦先生でした。
日本人学者の論文が載り、日本人漫画家が表紙を描くという、日本的にWで名誉なニュースでした。
世界的にも名高いこの科学誌ですが、実は今年の3月にある科学者が発見した新ダイエット法が掲載されました。
今回はその最新の情報についてあなたにお伝えしようと思います。
今回セル誌に掲載されたのは、中国の華東師範(かとうしはん)大学研究チームがダイエットと代謝関連の疾患についてまとめた研究論文です。
その研究によると、身体内の「ある細胞」に温熱療法を施し活性化させることによって、肥満症状を軽減させ代謝を整えることができるとのことなのです。
私たち人間は
・白色脂肪細胞
・褐色脂肪細胞
・ベージュ脂肪細胞
という機能が異なる3種類の脂肪細胞を持っています。
白色脂肪細胞は食事によって過剰となり血中に流れている糖や脂質・中性脂肪を取り込み、エネルギーとして蓄えます。
摂取エネルギーが過剰になると、白色脂肪細胞は脂肪をどんどん取り込んで肥大します。
つまりダイエッターが嫌う「脂肪」とは白色脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪のことを指すのですね。
白色脂肪細胞がエネルギーと脂肪を蓄える「太る細胞」であるのに対し、褐色脂肪細胞にはエネルギーを消費カロリーに変換し、脂肪を分解して燃焼させる作用があります。
「痩せる細胞」と表現されることもある褐色細胞ですが、一般的には成長すると共に減っていき機能しなくなっていくと言われています。
そして、今回の論文の要になるベージュ脂肪細胞には面白い性質があるのだそうです。
ベージュ脂肪細胞は平常時では白色脂肪細胞の形を取っているのですが、寒い環境で体温を維持する必要がある場合やアドレナリンが大量に分泌された場合、なんと褐色化するのです。
つまり、白色脂肪細胞から褐色脂肪細胞へ、太る細胞から痩せる細胞へ変化するということです。
研究チームはベージュ脂肪細胞が寒冷の刺激の他に、局部の穏やかな熱量効果に反応すると共に熱産生・エネルギー消費を活性することを発見しました。
そして編み出された新しいダイエット法とは、ベージュ脂肪細胞に局部的な温熱療法を行うことによって活性化させ、肥満症状を軽減、代謝を整えるという方法です。
この方法を施すことによってインスリン抵抗性(インスリンに対する感受性が低下し、その効き目が鈍くなってしまうこと)や肝臓の脂質蓄積をも改善できるとのことです。
さらに交感神経系・免疫系に影響を及ぼさず、明らかな副作用もないということが証明されました。
肥満やインスリン抵抗性などの代謝性疾患を、安全かつ効果的に抑え込むことができるこの方法は、将来的に肥満治療の新たな可能性を広げることになる、と評価されています。
以上が中国の研究チームによる新たなダイエット方法の概要でしたが、いかがだったでしょうか。
このような「治療」によって安全にダイエットができる未来がいずれは訪れるのかもしれませんね。
しかし、今年発表されたばかりの方法であり、本格的な実用化はまだもう少し先となりそうです。
未来に希望を抱きつつも、今は日々運動と食事コントロールを行うことが一番確実なダイエットになると思います。
行動さえすれば必ず結果はついてきますから、これからも一緒に頑張っていきましょう!
それでは、また。
ありがとうございました。
–井出 夕子
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