From：井出　夕子

こんにちは、井出です。

8月も半ばですがいかがお過ごしでしょうか？

今年の猛暑は本当に厳しいですよね…。

エアコンの効いた涼しいジムでのトレーニングが日課という場合も

この暑さでは移動だけで大変ではないかと思います。

そんなわけで夏らしいダイエット、むしろ夏にオススメなダイエットはないものかと探してみたところ…。

ありました！

トレーニングではなく食べ物の話になるのですが、実は夏に旬を迎える「あるフルーツ」にダイエット効果が期待できるとのことなのです。

普通、フルーツ（果物）といえばアボカドを除き糖質が高いことが多くダイエット中はご法度と言われていますよね。

しかし、今回ご紹介するフルーツは甘く瑞々しくて美味しいにも関わらず、ダイエットに嬉しい効能があるという研究結果があるそうです。

今回はそのミラクルなフルーツについてお伝えさせていただきます。

その果物とは…「スイカ」です。

サンディエゴ州立大学の研究チームが肥満気味の男女33名を対象に、普段の食事にプラスして新鮮なスイカを4週間毎日食べてもらうという検証を行いました。※1

すると、

・体重、BMI、ヒップ比（ウエスト周囲径をヒップ周囲径で割った値）が大幅に低下

・血圧、酸化ストレスが改善された

・強い満腹反応（空腹感の低下）

といった結果が導き出されたそうです。

いずれもダイエット中の人間にとっては嬉しい傾向ですよね。

では、なぜこんなにもスイカにはダイエットに有益な効果があるのでしょうか。

スイカの成分を調べてみると、その約90%は水分です。

よってそもそものカロリーが少ない食物と言えます。

100g食べてもたったの41kcalとなり、果物の中では圧倒的に低カロリーです。※2

この多分に含まれる水分がお腹を満たし、空腹感・食べたいという欲求を低下させ、満腹感に繋がるのです。

さらにスイカには「アントシアニン」というポリフェノールが含まれています。

私たちの身体には「脂肪貯蔵遺伝子」という、簡単に言うと身体に「脂肪を貯め込みなさい」と指令を出す遺伝子があります。

脂肪は身体にとって重要な組織であることは間違いないのですが、ダイエッターにとっては頭の痛い存在ですよね…。

しかし、アントシアニンにはこの脂肪貯蔵遺伝子の働きを抑えるという作用があるのだそうです。

スイカのアントシアニンによって脂肪の貯蔵が妨げられるため、ダイエットに有効というわけですね。

また、スイカには「アルギニン」というアミノ酸も豊富に含まれています。

アルギニンは交感神経を刺激し、脂肪の代謝を促して筋肉を強化する効果があると言われており、引き締まった身体づくりをサポートしてくれます。

まとめるとスイカには

1.食欲を抑える

2.脂肪の貯蔵を妨げる

3.脂肪燃焼を助長する

というダイエッターにとっては非常に嬉しい効能があると考えられます。

そして、夏場の水分補給としてもスイカは優秀な食材と言えます。

熱中症を防ぐためには充分な水分と適量の塩分を摂ることが第一ですが、前述した通りスイカの90%以上が水分です。

そして、天然の糖分（果糖）やカリウム・カルシウム・マグネシウム等のミネラルも含まれています。

これに微量の塩を加えるとスポーツドリンクと同じような効果が期待できるのです。

市販のスポーツドリンクには大量の砂糖や異性化糖、そして身体に良いとは言えない人工甘味料がたくさん含まれていることが多いですよね。

それと比べると、夏におなじみの「塩をかけたスイカ」は安全で理にかなった水分補給なのです。

美味しく喉を潤し、また夏の風情を楽しみながらボディメイクが期待できるスイカについての研究についてお伝えさせていただきましたが、いかがだったでしょうか？

暑い中のトレーニングに疲れを感じたら、ぜひよく冷えた美味しいスイカを一切れ食べてみてはいかがでしょうか。

それでは、また。

ありがとうございました。

-井出　夕子

【参考・引用文献】

※1 LUM, Tiffany, et al. Effects of fresh watermelon consumption on the acute satiety response and cardiometabolic risk factors in overweight and obese adults. Nutrients, 2019, 11.3: 595.

※2 文部科学省.「食品群名/食品名： 果実類/すいか/赤肉種/生」.食品成分データベース.

https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=07_07077_6

(参照 2024年6月18日)