こんにちは、井出です。
運動の秋が到来しました。
暑くもなく寒くもなく、身体を動かすのにちょうど良い季節ですよね。
…なんて言いつつも、私の運動量は他の季節と比べてそんなに変わっていません(笑)
あなたはどうでしょうか?
私は2年前まで24/7Workoutに通っていました。
その結果、見事に運動習慣が身につき定期的なトレーニングは意外と(?)しっかりやっています。
なので体型や筋肉量はキープできているのですが、
「もっと筋肉をつけたい」とか「もっと太ももを引き締めたい」といった場合は、今以上にトレーニング量を増やす必要があるんだろうなと思います。
実際、トレーニング頻度や負荷を上げることはボディメイク向上につながります。
それは間違いないことなのですが…
実は「ある方法」で今現在の生活や食事量・運動量を全く変えることなく痩せることができるというのです。
「どういうこと?」って思いますよね?
私もその話を知った時は頭の中がクエスチョンマークでいっぱいでした。
しかし、実験結果がまとめられている論文を読んで「へぇ~、すごい!」と思いました。
なかなか面白く、ためになるお話でしたので、あなたにもシェアさせていただきます。
この驚くべき結果を導き出したのは、名門ハーバード大学の研究チームです。
実験はホテルで働く従業員84名を対象に行われました。※1
被験者を半数に分け、1つのグループは特に何もしない「対照群」*とします。
*臨床試験において研究中の新しい治療や施術を受けないグループのこと。新しい試みに効果があるかどうかを検証するために新しい治療・施術を受けるグループと比較される。
そして、もう1つのグループには
「今、やっている仕事・作業はそれぞれどれくらいのカロリーを消費しているか」
ということを伝えます。
たとえば、
「バスルームを15分間清掃すると約60kcalのエネルギーを消費します」
というように、従業員本人が普段の生活の作業の中で「どれくらい身体を動かしているか」を具体的に認識させたのですね。
このように同じ仕事量・作業量をこなす従業員を「自分の消費エネルギー量を知らない/知っている」という2つのグループに分けて、その後の身体の変化を調べる、という実験でした。
ちなみにこの実験に際して、食事制限や運動指示などは一切指導していません。
作業のエネルギー消費量に関する情報を与えた以外は、これまでと同じ生活・仕事をいつも通り行ってもらいました。
4週間後、この2つのグループを比較すると明らかな違いが現れていました。
なんと、何もしていないグループと比べて自分の消費エネルギー量を認識したグループには
・体重の減少
・体脂肪の燃焼
・血圧の改善
・ウエストヒップ比・肥満度数の改善
が見られたとのことなのです。
繰り返しになりますが、この実験内では特に食事量を減らしたり、運動量を増やしたりはしていません。
被験者は実験前と変わらず、いつもと同じ生活を送り、仕事をしていました。
それなのに、ただ「自分がどれだけ運動しているか」ということを認識しただけで、このような変化が現れたということなのです。
以前と変わらない行動をしていても、その「認識」次第で身体に多大な影響を与えることができる、といった実験結果でした。
この結果は私たちの生活にも応用できそうですよね。
たとえば、もしあなたが24/7Workoutに通っているとしたら、エアロバイクを漕ぐ際は消費カロリーが表示されるはずです。
自分が何kcal消費したかが分かりますよね。
これを更に拡大して、各トレーニングがそれぞれ「どのくらいのカロリーを消費するのか」ということを意識してみると良いと思います。
また、日常生活における動作(家事なども含む)においても、逐一消費カロリーを意識すると良いでしょう。
たとえば、体重50kgの人が以下の動作を1時間行うと、それぞれの消費カロリーはおおよそ以下の通りです。※2
・睡眠…52.5kcal
・座って安静にする…68.3kcal
・ゆっくり歩く…147kcal
・ゆっくり階段を上る…210kcal
・自転車を漕ぐ…393.8kcal
・掃除機をかける…173.3kcal
・床を磨く…183.8kcal
・洗濯…105kcal
・皿洗い…94.5kcal
・緩い体操…199.5kcal
・ストレッチ…120kcal
・ジョギング…367.5kcal
*消費カロリー (kcal) = 1.05 x メッツ x 時間 x 体重 (kg)で計算しています。
などなど、ジムに通って鍛えています!という場合でなくても、私たちは意外と日常的にカロリーを消費しているんですよね。
それを改めて「認識」するだけで、私たちの身体には影響が出てくるのです。
「身体は私たちの意識の在り方・思い込みによって変わる」というお話でしたが、いかがだったでしょうか?
私の周囲でダイエットをしている方や、ボディメイクに励むお客様を見ていて思うのですが、自分の身体に対して高い理想を持っている人ほど、自分に厳しくなりがちです。
もしかすると、このメルマガを読んでくださっているあなたもそうかもしれませんね。
ストイックであることはとても素晴らしいと思う反面、もう少しご自身の頑張りに対して評価してあげてもいいのでは、と思うこともあります。
「こんなに頑張っているのに…」ではなく、「これだけ頑張ったんだから大丈夫!」と思うだけで、あなたの身体はきっとあなたの努力に応えてくれるはずです。
食事と運動を大切にして、それでもボディメイクについて悩まれてしまう場合は思い切って24/7Workoutのトレーナーに相談してみてください。
豊富な知識と経験から、身体面はもちろん精神面でも的確なサポートをしてくれることでしょう。
私たちはいつでも頑張るあなたの味方ですよ。
それでは、また。
ありがとうございました。
–井出 夕子
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【引用・参考文献】
※1 CRUM, Alia J.; LANGER, Ellen J. Mind-set matters: Exercise and the placebo effect. Psychological science, 2007, 18.2: 165-171.
※2 国立健康; 栄養研究所. 改訂版 「身体活動のメッツ (METs) 表」. 2012.