From:木谷 正人
こんにちは。木谷 正人です。
人間の感覚というのは不思議なもので、ちょっとした変化を与えるだけでもその人の行動が変わってしまったりします。
と、いきなり何の話だと思ったかもしれませんが、今日は感覚に関する話です。
件名にも書いたように、お菓子やジュースなどの摂取量を減らせる効果が期待できます。
摂取量をゼロにするというものではないのですが、お菓子などをつい食べてしまうクセがあるのならきっと参考になるはずです。
また、今はお菓子を食べる習慣がなかったとしても、今後つい食べてしまうこともあるかもしれません。
事前に対応策を知っておくこともダイエットの成功につながるのでぜひ続きを読んでみてください。
では、どんな工夫かというと…赤い色のお皿やカップを使うというものです。
食器の色が、食事の量にどのような影響を与えるかについて調査した研究があります。※1
その研究で行われた実験は次のとおりです。
ポップコーンとチョコレートチップが、赤・青・白の3色のお皿にそれぞれ用意されました。
そして実験の参加者は、それらを自由に食べることが出来ました。
結果、ポップコーンもチョコレートチップも、赤いお皿に用意された場合のみ、参加者の食べる量が少なかったのです。
ちなみに、色による評価(味や魅力など)に違いはなかったと報告されています。
単純に、手に取る量が減ったのですね。
そしてもう一つの別の研究では、スナック菓子だけではなく、ソフトドリンク(清涼飲料)の量についても調査されています。※2
結果は最初に紹介した研究と同じで、スナック菓子もソフトドリンクも、赤いお皿(赤いラベルの付いたカップ)を使用した場合のみ、摂取量が少なかったと報告されています。
一体なぜなのか?
具体的なメカニズムは不明なのですが、2つ目に紹介した研究では次のように記載されています。
『赤色は人の無意識に影響を与え、行動を抑制する「停止信号」として機能することを示唆(しさ)している』
赤信号を見たらブレーキをかけるのと同じように、お菓子やソフトドリンクを摂取することに歯止めがかかるというわけですね。
なので、もし甘いものを食べることが止められないのなら、赤い食器を用意することを検討してみてください。
さらに組み合わせ技として、小さいサイズの食器を選ぶようにするとより良いかもしれません。
というのも、小さいサイズのほうが食べ過ぎを防止でき、ダイエットに効果的だとされているからです。※3
そのような食器を持っていない場合は買う必要がありますが、高い買い物ではないですし、実践しやすいとは思います。
甘いものへの欲求を止めることは、意志の力だけでは難しい場合もあります。
なので、上記のような工夫をしていきましょう。
それでは、また。
ありがとうございました。
-木谷 正人
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【引用・参考文献】
※1 BRUNO, Nicola, et al. The effect of the color red on consuming food does not depend on achromatic (Michelson) contrast and extends to rubbing cream on the skin. Appetite, 2013, 71: 307-313.
※2 GENSCHOW, Oliver; REUTNER, Leonie; WÄNKE, Michaela. The color red reduces snack food and soft drink intake. Appetite, 2012, 58.2: 699-702.
※3 WANSINK, Brian; VAN ITTERSUM, Koert; PAINTER, James E. Ice cream illusions: Bowls, spoons, and self-served portion sizes. American journal of preventive medicine, 2006, 31.3: 240-243.