From:糸川 真未
こんにちは、糸川 真未です。
最近、本当に寒いですよね。
朝、布団から出るのはつらいものがあります。
こう寒くなってしまうと運動をするのが億劫(おっくう)になってしまいませんか?
正直、あたたかい部屋でぬくぬくしていたいですよね。
ただ、冬は寒い分、体を温めようとする力が働くので代謝が上がりやすくなります。
そのため、トレーニング効果のアップが見込めます。
年末年始も迫ってきますから、ボディメイク中なら運動はしっかり行いたいところです。
「そうは言っても、やっぱり寒くて動きたくない…」
という場合は、まずはカラダを内側からあたためておくのがいいでしょう。
簡単なのはやっぱりあたたかい飲み物を飲むことですが、実はダイエット効果が期待できるかなりおすすめのものがあります。
しかもそれは、インフルエンザが流行しやすいこれからの時期に役立つチカラも持っているんです。
一体何かというと…紅茶です。
そもそも緑茶やウーロン茶など、多くのお茶には
・体脂肪やコレステロール値の低下が期待できるカテキン ※1
・脂肪燃焼効果が期待できるカフェイン ※2
といったダイエットに嬉しい成分が備わっています。
その中でも紅茶にはさらにもう1つ、役立つ成分が含まれているのです。
それがテアフラビンです。
これは抗酸化力を持つポリフェノールの1種です。 ※3
テアフラビンにはカテキンと同じように、コレステロール値の低下作用が期待されています。 ※4
また、マウスを使った実験では、糖を摂取させたマウスにテアフラビンを同時投与したところ、糖の吸収を阻害する働きが見られたとのことです。 ※5
これらのことから、肥満予防に役立つ成分と言われ注目されています。
さらにテアフラビンは、これからの季節はとくにありがたいことに、インフルエンザ予防も期待できるんです。
研究によると、抗インフルエンザウイルスの複製と抗炎症特性を持つ化合物であるとされ、インフルエンザに対し強力な阻害効果を示すことが分かっています。 ※6
そのため、テアフラビンは新薬の開発のためにさらなる研究が進められているそうです。
カラダをあたためてくれる紅茶がダイエット効果だけでなく、インフルエンザ予防にも役立つなんて一石二鳥ですね。
まさに風邪をひきやすい寒い冬にはぴったりの飲み物と言えるでしょう。
ちなみに、カテキンは比較的高い温度のほうが抽出されやすいので、できるだけ高い温度で淹れて飲むのがおすすめですよ。
しっかり内側からカラダをあたためてから運動を行って、冬のダイエットを元気に乗り切っていきましょう。
それでは、また。
ありがとうございました。
-糸川 真未
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【引用・参考文献】
※1 高木亜由美; 本三保子; 鈴木敏和. 緑茶抽出物はラット血清 HDL コレステロール値を上昇させる. In: 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 63 回大会 (2011 年). 一般社団法人 日本家政学会, 2011. p. 19-19.
※2 KOBAYASHI-HATTORI, Kazuo, et al. Effect of caffeine on the body fat and lipid metabolism of rats fed on a high-fat diet. Bioscience, biotechnology, and biochemistry, 2005, 69.11: 2219-2223.
※3 厚生労働省.「抗酸化物質」.e-ヘルスネット.
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html
(参照 2024年10月28日)
※4 ABE, Ikuro, et al. Black tea theaflavins are potent inhibitors of squalene epoxidase, a key enzyme in cholesterol biosynthesis. Japanese Journal of Food Chemistry and Safety, 2000, 7.1: 47-50.
※5 芳野恭士; 中戸川奨; 長澤友樹. プーアル茶抽出物および紅茶テアフラビンのマウス糖吸収抑制作用. 沼津工業高等専門学校研究報告= National Institute of Technology Numazu College research annual, 2012, 46: 331-336.
※6 ZU, Mian, et al. In vitro anti-influenza virus and anti-inflammatory activities of theaflavin derivatives. Antiviral Research, 2012, 94.3: 217-224.