硬水と軟水、ダイエット中に飲むならどっち?


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From:神木 亮

 

こんにちは、神木です。

 

いきなり個人的な話で恐縮ですが、私の初海外旅行は高校1年生、15歳の時でした。

 

旅行先はイギリスでした。

 

「ご飯が美味しくない」と聞いていたのですが、元々何でも食べられる性分のせいか、食事に苦労はしませんでした。

 

しかし、1つだけ大変だった思い出があります。

 

それが「」です。

 

日本にいる時と同じように水道水をがぶがぶ飲んでしまったのですが、これが美味しくないんです。

 

味の問題だけならまだ良かったのですが、お腹を壊してしまいました。

 

イギリスの浄水設備は整っており、水道水も問題なく飲めると言われています。

 

よって原因は衛生的なことではありませんでした。

 

私がお腹を壊した理由、それは…

 

イギリスの水が「硬水」だったということでした。

 

硬水にはマグネシウム多く含まれます。

 

このマグネシウムというのは下剤にも含まれる成分ですので、飲み慣れていないとお腹を壊すことがよくあるんだそうです。

 

日本の軟水を飲み慣れていた私の身体に硬水は合わなかったのでしょう…。

 

ところで、水といえばダイエットのために意識的に飲むことも多いのではないでしょうか。

 

今回はこの「硬水と軟水の違い」と「どちらがダイエット向きか」ということについてお伝えします。

 

硬水と軟水は文字通り「硬度」が違います。

 

硬度というのは、1リットルあたりのカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分含有量のことです。

 

WHO(世界保健機関)が定めている基準では、

 

「硬度120mg未満が軟水」

 

「硬度120mg以上が硬水」

 

とされています。

 

日本の水道水は地域によって硬度が異なりますが、多くは軟水に分類されています。

 

なので、日本人にとって飲みやすいのは軟水ということですね。

 

ですが、ダイエットという観点からみると、向いているのは硬水の方です。

 

その理由を3つお伝えします。

 

1.便秘解消効果が期待できる

 

硬水に多く含まれるマグネシウムは腸内の水分を増やしてくれるので、便通がよくなります。 ※1

 

ダイエット中は食事量が減りがちで、便秘になりやすい場合があるので、硬水を飲むことで解消しやすくなります。

 

2.代謝低下を防ぐ

 

ダイエット中は食生活が偏りがちになり、ミネラルが不足しやすくなります。

 

ミネラルが不足すると、代謝が落ち、痩せにくくなってしまいます。

 

ミネラルを多く含む硬水を飲むことで、代謝低下を防ぐことにつながるのです。

 

3.脂肪の吸収を抑える

 

硬水にはカルシウムも多く含まれています。

 

カルシウムは骨を作る成分として知られていますが、脂肪の吸収を抑える効果もあるといわれているのです。 ※2

 

このように、硬水はいいところだらけのように思えますが、注意すべき点もあります。

 

・飲み慣れていないので、胃腸に負担がかかりやすい

 

・便通が良くなるので、普通の人は下痢になりやすい

 

・独特な味がするので、不味いと感じる可能性がある。

 

身体に合わない場合もあるので、硬水を試す場合は硬度の低い水から始めるといいですね。

 

でないと、高校生の頃の私のようにお腹を壊す可能性があります。

 

スーパーやコンビニで買えるエビアンは比較的硬度が低いのでオススメです。

 

私もエビアンで慣らしていって、今は硬水を飲んでも大丈夫になりました。

 

また、ダイエットに効果があると思ってたくさん飲んでしまう場合もあると思いますが、飲み過ぎるのもよくありません。

 

水を飲み過ぎると、「低ナトリウム血症」という状態になり、身体に異常をきたす場合もあります。

 

1日の水分摂取量の目安は「約2.5リットル」と言われ、このうち食事からの水分摂取量は「約1.3リットル」です。

 

つまり、残りの1.2リットルを飲み物から摂ることになりますが、これを大きく越えないようにしましょう。

 

ただし、お医者さんやトレーナーさんから、直接指導を受けている場合はそちらに従うようにしてくださいね。

 

お水を使ったダイエットは誰でも簡単にできるので、考えなしにやってしまいがちです。

 

ですが、間違った方法でやってしまうと、身体に変調をきたす場合もあるので十分に注意してしましょう。

 

それではまた。

 

ありがとうございました。

 

-神木 亮

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【引用・参考文献】

 

※1 赤瀬智子; 伊吹愛; 槇原弘子. A-17 便秘治療に対する酸化マグネシウム服用の実態調査. 日本健康医学会雑誌, 2017, 26.3: 193-194.

 

※2 青江誠一郎. 乳製品あるいはカルシウム摂取が体重および体組成に及ぼす影響. ミルクサイエンス, 2008, 57.1: 1-12.