From:平嶋
こんにちは平嶋です。
実はダイエットには、逃してほしくない“貴重なタイミング”があることをご存知ですか?
ある時間帯に運動することで効果アップが期待でき、痩せやすくなると言われています。
それがいつかと言うと…午後です。
なぜ午後が良いのでしょうか?
1日の内、どの時間帯に運動をするのが良いかを調べた論文があります。※1
朝・昼・夜に同一負荷量のトレッドミル運動を30分間行ってもらい、心拍数等の数値が計測されました。
トレッドミル運動とはランニングマシン等のベルトコンベア上を歩いたり走ったりすることですね。
この実験では「運動の効率が良い=持久性維持ができる」というように評価しています。
そして、持久性の維持において重要な指標となる「呼吸の効率」を測るため、
・酸素摂取量
・酸素摂取率
・酸素脈
以上の数値が調べられました。
結果としては、3つとも朝の運動時には低い傾向にありました。
そのため、運動をするのであれば、機能低下のしやすい朝ではなく、昼~夜の方が効率的であると結論付けられています。
では、朝の運動は全く意味がないのでしょうか?
実はそうとも言い切れません。
というのも、この実験結果からは、朝に運動をすることで副交感神経・交感神経の機能が亢進(こうしん)しやすいということが認められています。
(※亢進=高い度合いに進むこと)
副交感神経、交感神経は、自律神経系の構成要素です。
副交感神経が夜間やリラックス時に活発になるのに対し、交感神経は昼や活動時に活発になります。
例えばあなたは、夜中、眠っているときに寒さを感じたことがありませんか?
夜になると副交感神経の働きで血圧や体温が下がり、朝になると交感神経の働きで血圧や体温が上昇する…というようなことが体の中で起こっているからなんですね。
副交感神経から交感神経への切り替えは朝方から午前中にかけてゆっくりと行われますが、朝に運動することで、切り替えをスムーズに行わせるのです。
交感神経はエネルギー消費にも関わってきますので、スムーズに切り替えをすることはダイエットにおいても大切です。※2
ただし、先ほども言ったように「運動の効果が得られやすい」という意味では、午後の方が適しているのでしょう。
また、朝運動にはデメリットもあります。
朝にランニングやエクササイズ等を行うことで交感神経が活性化し、血圧が急速に上昇してしまいます。
高齢であったり、心筋梗塞の経験があったり、狭心症や不整脈、高血圧という場合には、血圧を急上昇させるのはとても危険です。
持病をお持ちで朝の運動に取り組みたいという場合は、医師に相談されることをオススメします。
それでは、また。
ありがとうございました。
-平嶋
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【引用・参考文献】
※1 塩田正俊ほか.”1日のどの時間帯に運動を行えば安全かつ効果的か”.「デサントスポーツ科学」.1991, Vol.12,p.93-99.
※2 山田哲也. 4. エネルギー代謝の中枢神経支配. 糖尿病, 2012, 55.5: 309-312.