From:平嶋
こんにちは平嶋です。
今日は、抗肥満効果が期待できるある“産業廃棄物”の話をさせていただきます。
「えっ…?産業廃棄物とダイエットにどんな関係が…?」と疑問に思っているでしょう。
産業廃棄物と聞くと燃えカス等を思い浮かべるかもしれませんが、
ある大豆製品の製造過程で生まれ、アレンジのしやすさから食卓にもよく登場する「あの食べ物」も該当するのです。
ダイエッターなら一度はお世話になったことがあるかもしれない“アレ”ですよ。
その食べ物とは…おからです。
豆腐や豆乳を製造する過程の副産物であるおからは、食物繊維やたんぱく質等を含み、栄養価が高いことで知られています。
おからを乾燥させて作った「おからパウダー」なんかは
・食物繊維が豊富
・低カロリー、低糖質、高たんぱく質
・小麦粉など高糖質食材の代わりに使える
・水を含むと膨らむため満腹感が得られる
…等の理由から、ダイエット系のレシピでもよく見かけますよね。
そのような食用可能な資源でありながらも、
・再利用される割合が少ない
・腐りやすい
といった理由から「産業廃棄物」とされており、食用として利用されるのはわずか1%です。
半分以上は飼料として使われており、5~9%は廃棄されてしまいます。
しかしながら、本来食べることができるおからをそのまま廃棄するのは、やはりもったいないことですよね。
おからを有効活用できないか、という観点から早稲田大学とシンガポールの南洋理工大学のチームで研究が行われました。※1
醤油や味噌などの発酵食品製造に用いられる微生物の中でも代表的な麹菌であるAspergillus oryzae(A. oryzae)やAspergillus sojae(A. sojae)などを組み合わせ、固体発酵という発酵方法にて、おからの機能向上を試みました。
その結果わかったのは、発酵おからは未発酵おからに比べて…
・フェノール、タンパク質、アミノ酸が増加する
・高脂肪食と混合した時、脂質異常の改善、脂肪蓄積や体重増加の抑制が期待できる
ということです。
せっかく食べるのなら、よりダイエット効果が得られやすい形で食べられるといいですよね。
近年、SDGsという考え方が広まっています。
大量に捨てられる産業廃棄物が有効活用できる上に、ダイエッターを手助けしてくれるのだから、私たちにとっては一石二鳥と言えます。
研究がもっと進み、一日も早く実用化されるといいですね。
それでは、また。
ありがとうございました。
–平嶋
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【引用・参考文献】
※1 ICHIKAWA, Natsumi, et al. Solid-state fermented okara with Aspergillus spp. improves lipid metabolism and high-fat diet induced obesity. Metabolites, 2022, 12.3: 198.