
From:堀 啓将
こんにちは堀です。
いつもメルマガを読んでくれているあなたはご存知だと思いますが、
24/7Workoutでは食事管理と運動の両面からアプローチするダイエット法を提案しています。
ところで、ダイエットにおいて「いつ運動して」「いつ食事をする」のがより効果的なのか、ご存知でしょうか?
英国の大学が発表した研究結果によれば、食事と運動のタイミングを調整することで脂肪の燃焼効率を高めて、血糖値をコントロールできる可能性があるそうです。
そして、この研究ではどのタイミングで運動すると脂肪燃焼量が高いのか、その結果も示していました。
この研究結果によると、脂肪燃焼量が高まる運動のタイミングは・・・
朝食前でした。
この研究では、肥満に分類される男性30人(BMIの中央値30.9)が被験者となり、①朝食前に運動、②朝食後に運動、③運動しない、3つのグループに分けて、6週間にわたって脂肪燃焼量とインスリンレベル、筋肉内のタンパク質量などを測ります。※1
ちなみに、運動は週3回のペースで行い、1回分の運動時間は徐々に増やしていきます(1週目は30分、2週目は40分、3週目以降は50分)。
6週間の研究結果をまとめると、
◎脂肪燃焼量は、朝食前の運動が朝食後の運動の2倍だった。
◎しかし、体重の減少に差は見られなかった。
◎朝食前に運動したグループでは、インスリンの作用が発揮され、血糖値の上昇を抑えられた。
◎朝食前に運動したグループでは、グルコースを筋肉へ運ぶたんぱく質が大幅に増加した。
このような結果が分かったそうです。
ちなみにインスリンとは、すい臓から分泌されるホルモンの一種で、血糖値を下げる働きをするホルモンはインスリンだけです。※2
また、グルコースはブドウ糖もいい、脳がエネルギーとして利用できる唯一の物質で、人体にとっても重要な栄養素になります。※3
つまり、朝食前の運動は脂肪燃焼量を高める効果と、インスリンの作用を高めて血糖値の上昇を抑える効果はありますが、短期間での体重減少に差はみられないということです。
ただ今回発表された研究結果の被験者は、肥満に分類される男性30人のみでしたので、その他の体型の男性や女性にもそのまま当てはまるとは限りません。
それでも、太り過ぎや加齢などが原因によってインスリンの作用がうまく働かなくなると糖尿病などを引き起こしやすくなってしまう可能性があります。
長い目でみると朝食前の運動は、そのようなリスクを軽減させる意味で有効です。
もしも朝時間に余裕がある場合には、健康維持のために運動する習慣を取り入れるのもいいかもしれませんね。
それでは、また。
ありがとうございました。
-堀 啓将
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【引用・参考文献】
※1 EDINBURGH, Robert M., et al. Lipid metabolism links nutrient-exercise timing to insulin sensitivity in men classified as overweight or obese. The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, 2020, 105.3: 660-676.
※2 厚生労働省.インスリン(いんすりん).e-ヘルスネット. https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-011.html
(参照 2024/11/27)
※3 厚生労働省.ブドウ糖(ぶどうとう).e-ヘルスネット.
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-030.html
(参照 2024/11/27)