
From:堀 啓将
こんにちは堀です。
暑い日に飲む冷たい飲み物は美味しく感じますよね。
あなたにとって、夏の飲み物といえば何が思い浮かびますか?
僕の場合は、カルピスです。
夏休みに祖母の家に行くと、カルピスの原液がいつもありました。
それを水で割って、自分の好きな濃さにして飲むのが大好きでした。
きっとあなたにも、お気に入りの夏の飲み物があると思います。
ただ、おそらく今日ご紹介する飲み物を選んだ人はいないでしょう。
どちらかといえば、寒い季節の定番というイメージが強いはずです。
でも実は、この飲み物はダイエッターなら季節を問わず飲むべきといっても過言ではありません。
というのも、便通改善や肌荒れ防止といった効果まで期待できる飲み物なのです。
その飲み物とは、、、ココアです。
ココアにダイエッターには嬉しい効果が多い理由は、原料であるカカオにあります。
その一つが、便通改善の効果です。
カカオには食物繊維の一種である「リグニン」という物質が多く含まれます。
このリグニンに着目し、ココアに便通改善の効果を調査する実験が行われました。※1
実験内容は、以下の通りです。
・被験者:20歳から60歳の健康な男女で便秘傾向の方。
・実験方法:被験者を無作為に以下2つのグループに分け、2週間継続して摂取してもらう。
①ココア10g(リグニン含量1.5g)に飲みやすくするため砂糖を加えた飲料
②ココア風味飲料(リグニン含量0g)に飲みやすくするため砂糖を加えた飲料
実験の結果、①のグループでは2週間当たりの排便回数は、実験開始前で8.4士0.6回、ココア摂取期が9.3士0.7回でした。
一方、②のグループでは実験開始前が8.2士0.5 回、摂取期が8.1土0.6回という結果であり、ココアを継続的に摂取することで便通改善の効果があるとしています。
また、この実験では便に含まれるアンモニア量の減少もみられ、便臭の改善効果も確認されたそうです。
さらに、カカオには肌荒れを防ぐ効果も期待できるといいます。
その要因となるのが、カカオポリフェノールという成分です。
カカオポリフェノールには、呼吸によって体内に取り込まれた酸素が酸化することで生成される「活性酸素」の働きを抑える抗酸化作用があります。
活性酸素が過剰に発生すると肌荒れの原因になるのですが、カカオポリフェノールには肌荒れを抑制する効果が期待できます。
ある研究によれば、カカオポリフェノールを多く含むカカオ製品を12週間摂取すると、皮膚の角層水分量の低下を防ぎ、さらには紫外線の防御効果も確認できたそうです。(※1)
ちなみに、カカオといえばチョコレートの原料でもありますよね。
チョコレートに関しては、食べ過ぎるとニキビができやすくなるといった話を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、チョコレートを食べてニキビができる理由は、カカオ自体にはなく、チョコレート菓子を作るために加えた大量の砂糖や乳成分などに原因があるといいます。
なので、もしもチョコレートを食べるときにはカカオ分が70%以上含まれる高カカオチョコレートを選ぶようにしましょう。
とはいえ、高カカオチョコレートだとしても、食べ過ぎてしまったら脂肪増加の原因となります。
だからこそ、カカオを摂取するには砂糖を含まないココア(ピュアココア)を飲むのが理想的といえます。
ピュアココアは、小さじ1杯(約6g)当たりのカロリーは約16kcalと低めです。
糖質は100g当たり18.5gなので、小さじ1杯だと約1.1gなので、糖質コントロール中の場合でも安心して飲めますね。
お湯で溶かすのが最もカロリーを抑えられますが、ホットミルクだとお湯よりも飲みやすくなります。
牛乳を加えると多少はカロリーアップしますが、150ml程加えても約100kcal前後で飲めますよ。
夏なら、アイスにしても美味しく飲むことができると思います。
ぜひ、ココアを日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
それでは、また。
ありがとうございました。
-堀 啓将
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【引用・参考文献】
※1 杉山和久, et al. カカオ由来リグニンによる便通および便臭改善の検証試験―無作為化二重盲検クロスオーバー試験―. 薬理と治療, 2017, 45.4: 653-662.
※2 HEINRICH, Ulrike, et al. Long-term ingestion of high flavanol cocoa provides photoprotection against UV-induced erythema and improves skin condition in women. The Journal of nutrition, 2006, 136.6: 1565-1569.