痩せられないのは●過剰と■不足のせい!


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From:井出 夕子

 

こんにちは、井出です。

 

早いもので明日から2月ですね。

 

新年に目標を立てる人は多いと思うのですが、あなたは何か「今年こそは」と思っていることはありますか?

 

このメルマガを読んでくださっているのであれば、その中に「ダイエット」「ボディメイク」に関する目標もあるかもしれませんね。

 

進捗具合はどうでしょうか?

 

「順調です!」という場合…

 

本当に素晴らしいです!その調子で頑張ってください。

 

「元旦に誓ったのに、1ヶ月も経たないうちに挫折しかけています…」

 

といった場合…

 

安心してください!今日のメルマガを読めば大丈夫です。

 

実は、あなたのダイエットやボディメイクがうまくいかないのは、●●の過剰と××の不足が原因なんです。

 

逆にこの過不足をうまく調整さえできれば、あなたのダイエットは今よりもっとスムーズに進みますよ。

 

順を追って説明しますね。

 

まず最初に、ダイエットでもそれ以外のことでも「目標」を達成できる人とできない人の違いは何だと思いますか?

 

大抵の人は「その人の意思」「決意の強さ」「気持ちの問題」などと答えます。

 

私も叶えるのが難しいことを成し遂げた人が周囲にいた場合など、

 

「すごい!頑張ったんだね!」

 

という風に称賛することが多いです。

 

難関を乗り越えるには「努力」が必要ですからね。

 

なので、強い意思・気持ちといった「心」の力は当然関係しています。

 

しかし、だからといって乗り越えられない人、続けられない人は全員怠け者でだらしない人、意思が弱い人なのかと言えば、そういうわけでもないのです。

 

身体の司令塔は言わずもがな「脳」です。

 

たとえば、私たちは呼吸をしていますよね。

 

「息を吸おう」「次に息を吐こう」なんていちいち思わなくても、無意識に呼吸ができているのは、脳から身体に呼吸の命令が出ているからです。

 

そして脳は、私たちの感情や思考も作り出しています。

 

500~1000億個以上とも言われる神経細胞の集合体である脳において、ある神経細胞がキャッチした情報をまた次の神経細胞へ、そしてさらに次の神経細胞へ…とリレーのように伝えていき、その情報伝達の末に生まれたものが思考や感情だと言われています。

 

この神経細胞間で行われるリレーにおいて情報を伝えるバトンのような役割をするのが「神経伝達物質」と言います。

 

このような脳内の情報伝達がうまくいったりいかなかったりすることで、私たちの思考や感情が左右され、結果やる気や努力といったものに影響が及びます。

 

神経伝達物質がうまく働かないのは、その人の意思の弱さや気持ちの問題ではありません。

 

むしろ逆で、この働きがうまくいかないから私たちの思考や感情が乱れるのです。

 

この神経伝達物質、これが今回のメルマガのテーマです。

 

神経伝達物質にはいくつかの種類があるのですが、ダイエットやボディメイクにおいて重要なものは以下の3つになります。

 

ドーパミン

 

…「意欲」「快楽」といったいわゆる「やる気」を司る神経伝達物質です。

 

「この1ヶ月で●kg痩せたい」「腹筋を割りたい」といった目標に対して、ドーパミンが活性化すると「目標達成のために頑張ろう!」という気持ちになります。

 

そして達成できた場合は快楽を感じる、という作用を及ぼします。

 

しかし、逆に目標が達成できなかった時など「もっと頑張らなければ!」と過剰にドーパミンが分泌されることがあります。

 

そしてこの過剰分泌が問題行動を引き起こす可能性があるのです。

 

意欲や快楽を求める欲求が暴走し、依存を引き起こします。

 

依存する対象はさまざまで「食べても食べてもドカ食いが止まらない」といった過食の原因になることもあります。

 

ノルアドレナリン

 

…ストレスを感知する神経伝達物質です。

 

ドーパミンが「快楽」を司るものであるのに対し、ノルアドレナリンは「不安感」を司ります。

 

外部からストレスが与えられると分泌されて、血圧を上昇させ、興奮・緊張状態を作り出します。

 

適度に出る分には集中力が向上し、効率良く作業を行える等のメリットがあります。

 

しかし、こちらも過剰に分泌されると不安感が増し、いわゆるパニック状態になる場合があります。

 

また交感神経系を活性化する作用もあるので、攻撃的になり怒りっぽくなったりイライラしやすくなったりします。

 

セロトニン

 

…最後に紹介するのがセロトニンです。

 

自律神経を整える作用があり「幸せホルモン」とも呼ばれることもあります。

 

大脳を刺激し覚醒状態を調整する働きや心を安定させる働きがあるため、うつ病の治療薬にも使われることがあります。

 

また、前述2つの神経伝達物質ドーパミンとノルアドレナリンのバランスを保つ役割も持っています。

 

このセロトニンが不足してしまうと、元気ややる気が出ず落ち込みやすくなり、ぼんやりしてしまうようになります。

 

さらに「快楽」のドーパミンと「不安」のノルアドレナリンのバランスも崩れてしまうことになるので、食欲の暴走や依存症、不安感やイライラが増してしまう原因にもなります。

 

そんなわけでセロトニンの働きがダイエットの鍵になると考えられています。

 

現にアメリカではセロトニン系の抗肥満薬も開発されているようです。

 

私たちの意思ややる気をうまく引き出し、無理なくダイエットを継続させるためにセロトニンの活性化が有効だと推測されるのです。

 

それでは、今からできるセロトニンの分泌を促す簡単な方法を3つお伝えします。

 

1.日光を浴びる

 

…朝になったらカーテンを開けて日光を浴びましょう。

 

目の網膜が日光の明るさを認識すると、その情報は脳へ伝えられます。

 

これにより脳内ではセロトニンが活性化し、副交感神経から交感神経へと切り替えられるのです。

 

2.「トリプトファン」を摂る

 

…トリプトファンとは必須アミノ酸の一種で、セロトニンの材料となるものです。

 

牛乳・チーズなどの乳製品の他、豆乳・豆腐・納豆・味噌といった大豆製品に多く含まれますので意識的に摂るようにしましょう。

 

また、トリプトファンのサプリメントもありますので、食事で摂ることが難しければ利用するのも良い方法だと思います。

 

3.運動する

 

…最後にご紹介するのは「運動」です。

 

運動することにより脳内の海馬(かいば)や前頭葉(ぜんとうよう)のセロトニン量がアップする、ということがロンドン大学の論文等で報告されています。

 

運動なら何でも良いとのことなのですが、強いて言えば「リズミカルな心地よい疲れを感じる運動」とのことで、ウォーキングやラジオ体操といったリズム運動が推奨されているようです。

 

いかがだったでしょうか?

 

「意思」「気持ち」といった「心」というものは目に見えないゆえに、定義が難しいものです。

 

私は何もしていないように見える人に対して「怠けている」「さぼっている」「だらしない」などと思ってしまうことが今まで多々あったのですが、それは偏見で実は「やりたくてもできない」状態の人だったのかもしれません。

 

やる気が出ない、頑張れない、というのはその人の気持ちの問題ではない…というかその気持ちや思考・感情でさえ脳内の神経伝達物質に左右されているのです。

 

足を折った人がうまく歩けなくても誰も責めないのに、神経伝達物質の働きのせいで動きたくても動けない人を責めてしまうのはとてもおかしなことです。

 

あなたがもし「ダイエットしたいのにやる気が続かない…」という場合は、このようにあなたの脳内に原因がある可能性があります。

 

心当たりがあれば自分を責めたりせず、セロトニンを増やして心の安定をはかり、無理なくダイエットにつなげるように心がけてみてはいかがでしょうか。

 

それでは、また。

 

ありがとうございました。

 

-井出 夕子

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【引用・参考文献】

 

工藤孝文.「ダイエットが上手くいかないのは、あなたのせいじゃない HSPや繊細な人たちのための「脳からやせる」ダイエット」.笠倉出版社.2021/4/9

https://www.amazon.co.jp/dp/4773061235

 

YOUNG, Simon N. How to increase serotonin in the human brain without drugs. Journal of psychiatry & neuroscience: JPN, 2007, 32.6: 394.