これを鵜呑みにするとダイエットは失敗します


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From:井出 夕子

 

こんにちは、井出です。

 

突然ですが、あなたは仕事や日常生活で

 

・故事

・ことわざ

・慣用句

 

といった「言葉」をよく使いますか?

 

昔から広く使われているこれらのことわざや慣用句に対しては世代や地域差を越えて多くの人が共通認識を持っているため、

 

使用すると表現に幅が生まれ言いたいことが分かりやすく、また伝えやすくなると思います。

 

また、古人の英知や普遍的な意味が含まれている場合が多く、コミュニケーションを行う上で重要なツールとなるものです。

 

しかし!

 

そんな風に素晴らしいことわざや慣用句ですが、ダイエット中には鵜呑みにしないほうが良い類のものもあります。

 

これらの言葉を悪い意味で捉えてしまうとあなたのダイエットの成功を阻害するものにもなりかねません。

 

今回はダイエット中に気を付けてほしい言葉についてご紹介します。

 

順番に見ていきましょう。

 

■蛙の子は蛙

 

…子の性質や能力は親に似るものであり、平凡な人から生まれた子は同じように凡人にしかならない、という例えによく使われる言葉です。

 

よく、太っている人が「うちは親も太っているから」「遺伝だから仕方ないの」と、自分の体型を自身の親のせいにしていることがあります。

 

たしかに、私たちはその性質や能力・特徴を両親から遺伝子を介して引き継ぎます。

 

そして、体型や体質が似てしまうのも事実です。

 

しかし、日本肥満学会は「肥満の要因の3割が遺伝、7割が生活習慣によるもの」としています。*1

 

親が太っている場合、その子供も太っている…というのはよく見かける光景ですが、それは遺伝子によるものというよりも、その家庭の食習慣をはじめとする生活習慣によるものが大きいのです。

 

デンマーク・コペンハーゲン大学の研究では「飼い主が太っていると、その飼い犬も太っている傾向がある」という結果が出ているそうです。*2

 

太っている人と生活を共にすることで、その生活習慣や思考の影響を受けてしまうということですね。

 

そんなわけで、仮にあなたのご両親が太っていたとしても「蛙の子は蛙だから努力してもムダ」だなんて決して思わないでくださいね。

 

生活を整え、運動習慣を身に付けさえすれば、遺伝子に関係なくあなたの努力にあなたの身体は必ず応えてくれるでしょう。

 

■毒を食らわば皿まで

 

…毒を食べてしまった場合「どうせ毒を食ってしまったのだから、もう後先のことを気にする必要はない」と皿まで舐めて平らげてしまう、といった心理的な状況を表すことわざです。

 

「禁忌を破ったのであれば、もはや良識などは気にせず徹底してやるべきである」

「一度悪に手を染めたからには、最後まで悪に徹しよう」

 

といった意味もあります。

 

あなたもダイエット中に接待などで仕方なく普段は禁じている高カロリー・高糖質・高脂質な食べ物をひとくち食べてしまい、「どうせ今日はダイエットは無理だから」と開き直ってドカ食いしてしまった、といったことはないでしょうか?

 

心理としては大変よく理解できる状況です。

 

しかし、ダイエットにおいて「一旦食べてしまったから、いっそ全部食べてしまおう」となるのは、良い考えではありません。

 

ここで言うまでもないことですが、控えるべき食べ物を

 

・ひとくちだけ食べてしまった場合

・全て食べた場合

 

では、摂取するカロリー・糖質・脂質量が圧倒的に変わります。

 

当然、ひとくちで止めるのが正解なのです。

 

そういった節制の積み重ねが、後の大きな結果に繋がっていきます。

 

なかなか難しいところではありますが、その時その場でできる最大限の努力で乗り切っていきましょう。

 

■最後の晩餐(ばんさん)

 

…最後に紹介するのは、ことわざではなくレオナルド・ダヴィンチが描いた名作の名前です。

 

イエス・キリストが処刑前夜に弟子12人と食卓を囲み、文字通り「最後の」食事を摂る様子が描かれた絵画ですね。

 

ダイエット開始前に「これが最後の晩餐」と称して、脂っこいものや甘い食べ物を大量に食べまくる人をよく見かけます。

 

しばらく好きな物を食べることができないから最後の食べ納めに、という心理から行われることだと思います。

 

しかし、実はこの行為が後のダイエットを苦しくしている原因になっていることもあるようです。

 

ダイエットは一朝一夕といった短い期間で完了するものではなく、運動と組み合わせても少なくとも数ヶ月は向き合って取り組む必要があることです。

 

よって、ダイエット前とその後の生活にギャップがあればあるほど、ダイエット期間が苦しいものとなってしまい、挫折しやすくなるのです。

 

食べ納めとして自分の好きな物を1つ食べるくらいであれば許容範囲だと思うのですが、後々辛くなるほどの快楽を自分に与えることは、手放しで良いこととは言えません。

 

また、最後の晩餐を行うとボディメイクに成功後も「もうダイエットは終わったから」と自分に言い訳をして暴飲暴食をしてしまい、リバウンドに繋がる恐れもあります。

 

ダイエットの成功の鍵は「継続」です。

 

その継続が苦痛にならないように、日頃から欲望の赴くままに食べすぎず、また逆に我慢しすぎず、適度な自制心を持ちながら食事を楽しむことが何よりの成功への近道なのです。

 

いかがだったでしょうか?

 

言葉には、私たちが思う以上の暗示力があります。

 

そしてネガティブな言葉は脳をネガティブに、ポジティブな言葉は脳をポジティブに変えていきます。

 

昔の人たちが築き、残してくださった言葉をダイエット中の自分の甘さや言い訳に使うことなく、自分の心をダイエットの成功へ導くために使っていきましょう。

 

それでは、また。

 

ありがとうございました。

 

-井出 夕子

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【引用】

 

*1 森谷敏夫. 21 世紀を担う子供たちの身体 (からだ) は大丈夫か?. In: 日本体育学会大会号 第 52 回 (2001). 一般社団法人 日本体育学会, 2001. p. 52.

 

*2 UNIVERSITY OF COPENHAGEN 「Overweight Danes are more likely to have overweight dogs according to new research」

 

デンマーク・コペンハーゲン大学 ホームページ

https://www.science.ku.dk/english/press/news/2019/overweight-danes-are-more-likely-to-have-overweight-dogs-according-to-new-research/

(参照 2024年4月17日)