From:井出 夕子
こんにちは、井出です。
以前、「セロリのカロリーは食べたり消化したりする時に使うカロリーより低いので、セロリを食べれば食べるほど痩せる」という噂を聞いたことがあります。
たしかに「食事誘導性熱産生」(DTI)という食事をする際に消費されるエネルギーというものは存在する為、本当なのかな?と一瞬思ったのですが…
調べたところ、食べれば食べるほど痩せるといったマイナスカロリー食品はありませんでした。
まあ、そんなオイシイ話があれば既に広まっていますよね…。
しかし、論文を調べていたところ「ある食材」を摂ることで
・体重の減少
・BMIの減少
・ウエストサイズダウン
・中性脂肪の減少
・コレステロールの減少
・血糖値の減少
という驚くべき結果が出た実験があることを発見しました…!
海外の大学の研究ではあるのですが、その「食材」は日本でもなじみのある食べ物です。
その夢のような食材とは…生姜(ショウガ)です。
イランの有名大学であるシーラーズ大学で「生姜と減量」に関する研究において、質の高い実験14件がメタ解析されました。※1
メタ解析(meta-analysis、メタ分析とも)とは、一定の水準を満たした複数の研究結果を統合し、より高い見地から分析することを言います。
メタ解析することによって、1つの研究では見落とされていた小さな関連性が明らかになったり、複数の研究を比較することで新たな発見が得られるなどのメリットがあります。
つまり、研究結果の精度はより高くなり、信憑性も高まると言えるでしょう。
473名の被験者に対し、約2~12週間かけて行われた以下のような条件の実験が調査されました。
・1日に1〜3gの生姜パウダーを摂取した実験12件
・1日50mgの生姜抽出液を摂取した実験1件
・1日0.5gの生姜を摂取した実験1件
生姜を使用したこれら14件の実験結果を調べたところ、生姜には次のような効果があることが分かりました。
・体重の減少(標準と比べて-0.66)
・BMIの減少(-0.65)
・ウエストサイズダウン(-0.49)
・中性脂肪の減少(-0.27)
・総コレステロールの減少(-0.2)
・血糖値の減少(-0.68)
・インスリン抵抗性の減少(-1.67)
様々な効果が出ていてびっくりですね。
このような効果がある理由としては、生姜には
・基礎代謝を高める
・セロトニンを分泌させ食欲をコントロールする
・ノルエピネフリンを分泌させ体脂肪の分解を促進する
・腸内で脂肪の吸収率を下げる
といった働きがあるからだと考えられるそうです。
今まで「何となく身体に良さそう」というイメージはありましたが、これほどまでとは思いませんでした。
生姜と言えば薬味や調味料といった料理のアクセントとして使うことが多く、なかなかメインで食べることはありませんよね。
しかし、上記の実験では「1日1~3gの生姜パウダー」をメインに使われていたようなので、私たちが日常のダイエットに応用する場合であっても、そんなに大量に摂る必要はなさそうです。
パウダータイプで3gであれば、紅茶や料理に混ぜて使うのもいいかもしれません。
保存も利くので手軽に使えると思います。
また、生の状態でどれくらい摂ればいいのかというと、生姜は乾燥させると10%にまで減ることから考えて、だいたい9~27gくらい摂れば充分と言えるでしょう。
生姜チューブ10cmで約26gとのことなので、これくらいが目安です。
もし、生姜が苦手でなければ、ぜひ日々の飲食に取り入れてみてはいかがでしょうか。
それでは、また。
ありがとうございました。
-井出 夕子
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【参考・引用文献】
※1 MAHARLOUEI, Najmeh, et al. The effects of ginger intake on weight loss and metabolic profiles among overweight and obese subjects: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Critical reviews in food science and nutrition, 2019, 59.11: 1753-1766.