From:糸川 真未
こんにちは、糸川 真未です。
私はゲームが好きで一度やりだすと時間を忘れて遊んでしまいます。
そんな調子なので好きなゲームが発売されてすぐは日々寝不足になり、
朝起きた時に「あまり眠った感じがしない」「なんだか体がだるい…」なんてなりがちです。
私の場合、単純に睡眠不足というのもあると思いますが(笑)、
起きた後にこういった気だるさや物足りなさを感じるのはそもそも質の良い睡眠がとれていない証拠でもあります。
このメルマガでも度々睡眠とダイエットが密接に関係することをお伝えしてきました。
簡単に言うと、毎日7~8時間ほどの睡眠時間をとることが大切という内容です。※1
しかし、たとえ睡眠時間を確保していてもその「質」が悪いとあまり意味がありません。
実は、ある栄養素が眠りの質をよくしてくれると注目されているのをご存じでしょうか?
コレを摂取すれば、「痩せるための睡眠」がとれるようになりますよ。
その栄養素とは…グリシンです。
これは体内で合成することができる非必須アミノ酸の一種です。
食事からだと、多くはエビ・ホタテ・イカ・カニ・カジキマグロなどの魚介類や、牛すじ・軟骨・豚足といった動物性コラーゲンなどから摂取できます。
また、このグリシンは厚生労働大臣によって安全性が認められた指定添加物としても活用されています。※2
聞きなれない栄養素と思われるかもしれませんが、実は効果が実証されているのです。
睡眠の質を上げる、つまり深い眠りを促すことを証明したとある実験があります。※3
この実験は睡眠に不満を感じてる男女11名を集め、
A:就寝前にグリシン3gを摂取するグループ
B:摂取しないグループ
の2グループに分けて2晩連続で行ったものです。
たった2晩の実験ですが、結果的にグリシンを摂取したAは深い眠りに達するまでの時間が短縮されたという結果が現れました。
睡眠に問題がない人は寝初めから深い睡眠へと落ちることができるため、その特徴に近づいたと言えます。
また、人は浅い眠りと深い眠りを交互に繰り返しているのですが、質が悪い睡眠では浅い眠りを繰り返す回数が多くなります。
この問題点についても、Aは浅い眠りの繰り返しが減少したため、安定した睡眠を得ていることが示唆されました。
さらに、疲労度を評価するチェックリストでもAは寝起きの倦怠感が無くなり爽快感を得たなど、大きく改善が見られたそうです。
これらのことから、グリシンは睡眠に不満を感じている人に対して、質の良い=深い眠りを促し、翌日の眠気や疲労感を減少させてくれることが明らかとなりました。
日頃の疲れやストレスで睡眠の質が落ちているな…と感じたら、グリシンを意識的に摂ってみてください。
ちなみに…
そもそもなぜ睡眠の質を上げる、つまり深い眠りをもたらすことが大切なのかについてですが、それは「成長ホルモン」への影響にあります。
成長ホルモンは、脂肪を分解したり、コレステロールの取り込みを促して血中のコレステロールを低下させたりといった働きをしてくれます。
ダイエット中、ぜひ活躍してほしい体内成分なのですが…
実は、これが最も多く分泌されるのが深い眠りに落ちている時なのです。※4
大事なことなのでもう一度言いますが、ただの眠りではなく深い眠り、いわゆるレム睡眠または余波睡眠と言われる状態ですね。
眠りが浅いと、成長ホルモンの分泌が減るだけでなく、
・コレステロールの除去や抗酸化作用を促してくれる善玉コレステロール(HDL)の減少
・中性脂肪の増加
・筋肉の低下
といったダイエットの妨害ともいえる影響が出てしまいます。
ですから、睡眠の質をよくすることがそのままダイエットにも役立つのですね。
睡眠の質の低下はダイエットだけでなく健康にもよくないですし、疲れが残っていると次の日のパフォーマンスにも影響します。
眠る前にはヒーリングBGMを聞いたり、ゆっくりとストレッチをしたり、瞑想をするなどしてリラックスした状態を作るとより質の良い睡眠がとりやすいですよ。
夜はしっかり眠って朝はスッキリ起きて、ダイエットを含めた1日のQOLを上げていきましょう!
それでは、また。
ありがとうございました。
-糸川 真未
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【引用文献・参考文献】
※1 NEDELTCHEVA, Arlet V., et al. Insufficient sleep undermines dietary efforts to reduce adiposity. Annals of internal medicine, 2010, 153.7: 435-441.
※2 厚生労働省.”対象外物質 評価書 グリシン ”.食品安全委員会肥料・飼料等専門調査会 .
https://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc7_hishiryo4_glycine_240223.pdf
(参照 2024年9月25日)
※3 安居昌子; 坂内慎. 睡眠改善食品 機能性表示食品成分グリシンを中心として. ファルマシア, 2016, 52.6: 530-533.
※4 厚生労働省.”ノンレム睡眠”.e-ヘルスネット.
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-048.html
(参照 2024年9月25日)