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From:渡邊 麟太郎
こんにちは渡邊です。
先日、友人に
「筋トレしたら、カラダって硬くなるんじゃないの?」
と質問を受けました。
確かに、なんとなくですが、筋肉ゴリゴリの人はカラダが硬いっていうイメージがあります。
でも、実際に筋トレしてカラダが硬くなってしまうという根拠はあるのでしょうか?
調べてみると、意外な事実がわかりました。
それは…
「筋トレをするとカラダが硬くなる」とは、必ずしも言い切れないということです。
今回ご紹介するのは、アメリカのノースダコタ大学で行われた研究です。
この研究では、筋トレを行うグループとストレッチを行うグループの2つのグループに被験者を分けた上で、筋肉の柔軟性を調べました。
柔軟性を調べた身体の部位は、股関節、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)、ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)、肩といった具合です。
実験は「筋トレを行ったグループとストレッチを行ったグループは同じぐらい筋肉が柔らかくなった」という結果になりました。
この研究では、「筋トレはストレッチと同様に柔軟性を改善できることを示唆している」と結論付けています。
また、筋トレが柔軟性を改善するという研究は他にもあります。
次にご紹介するのは、ポルトガルのカステロブランコ大学が「座りがちで筋肉が硬くなっている24名の女性」を対象に行った研究です。
被験者にはトレーニングを1日おきに8週間行ってもらい、その後、間接の運動を検査しました。
チェック項目は、肩の屈曲と伸展、水平な肩の内転と外転、および体幹の屈曲と伸展です。
結果どうなったかというと、8週間前と比較するとベースラインから柔軟性が大幅に向上したとのことです。
「筋トレで柔軟性を改善できるなら、ストレッチを行う必要性はあるの?」
と、もしかしたら、思われるかもしれないですが、ストレッチには筋肉の柔軟性を高める以外にも、ケガの防止や疲労回復の効果があるので、やる価値があると言えます。
カラダが硬いと、本来動かせるはずの身体の可動域や関節の可動域が狭くなってしまいます。
その結果、日常生活で消費されるエネルギーも少なくなってしまい、基礎代謝にも影響が出てしまう恐れがあります。
なので、筋トレとストレッチを組み合わせて、上手にボディメイクを続けていただければと思います。
それでは、また。
ありがとうございました。
-渡邊 麟太郎
【引用文献・参考文献】
MORTON, Sam K., et al. Resistance training vs. static stretching: effects on flexibility and strength. The Journal of Strength & Conditioning Research, 2011, 25.12: 3391-3398.
SANTOS, Elisa, et al. Influence of moderately intense strength training on flexibility in sedentary young women. The Journal of Strength & Conditioning Research, 2010, 24.11: 3144-3149.
市橋則明. ストレッチングのエビデンス. 理学療法学, 2014, 41.8: 531-534.
厚生労働省.柔軟性.e-ヘルスネット.
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-094.html
(参考2024/2/15)