From:渡邊 麟太郎
こんにちは渡邊です。
先日、ネットを見ていると「ドカ食い気絶部」なる衝撃的なワードを知りました。
何でも部員たちは
「ドカ食いし食後の短時間で 血糖値を急上昇させ、それによって疲労感や急激な眠気を感じ、気絶するように眠る」
というのを目的としているらしいのですが…
このような行為は血管を傷つけ、糖尿病のリスクも上がり、とても危険な行為で今すぐに廃部すべきです。
とはいえ、ここまで極端ではなくてもダイエットをしていると、
ハンバーガー、ポテト、ピザ、ラーメン、トンカツ…etc をガツガツ食べたい…!と思う瞬間が僕にはあります。
あなたもダイエットをしていると身体に悪いとは思いつつ無性に沢山食べたくなる時ってありませんか?
ガマンして食欲を抑え続けるのもそれはそれでココロの健康には良くないです。
実は1回の食べ過ぎは…そこまで気にする必要はありません。
もちろん、今日の記事はドカ食いを推奨するものではありません。
自分を責めすぎることなく、気持ちを切り替えよう。ということをお伝えします。
「ピザを限界までドカ食いした直後の男性の身体を調べた研究」があります。*1
こちらの研究では、14人の男性(平均28歳)を被験者としてA、Bの2つのグループに分け、以下の食事に取り組んでもらいました。
A:腹八分目までピザを食べる。
B:「もう一口も食べられない…」という限界までピザを食べる。
結果は以下のようになりました。
・BグループはAグループと比較した時に約2倍のカロリーを摂取していた。
・Bはグループは特に眠気や活力感の低下、倦怠感(けんたいかん)を感じやすくなっていた。
・BグループとAグループのグループと血糖(血液中のグルコース)の上昇は同じ。
研究ではドカ食いしたBグループは疲れたり、気分が落ちたりするものの身体の生理学的反応の多くはAグループとあまり変わらないと示唆されています。
また、別の研究もあります。
ある研究では、通常の食事量に比べて1日あたり1,500カロリー多く摂取するグループとそうじゃないグループに分け、被験者の3日間の経過を観察しました。*2
すると、
「カロリー過剰摂取のグループは平均して体重が0.7kg増えたが、身体の水分量が上がったのが大 きな理由で、通常の食事を摂ったグループとの差があまり見られなかった。」
そうです。
以上の研究から人間の身体は短期間の食べ過ぎに対しては「効果的に対応できるかもしれない」ということが示されています。
もちろん、今日の記事はドカ食い気絶部を推奨するわけではありません。
ドカ食いは健康面で身体に良くないことは明白ですし、連日好き勝手食べていると間違いなく太っていきます。
また最初の実験は健康的な男性が被験者ですので、高齢者や肥満の人を対象にしたらきっと話は変わってくるでしょう。
僕が一番伝えたいのは、「ドカ食いしていいよ!」ではなく「1回食べ過ぎたからといって自分を責めすぎることなく、気持ちを切り替えよう!」ということです。
たった1回であなたのこれまでの努力が全部無駄になったわけではないのです。
ストイックにやり続けるのは限界があります。
ダイエットをコツコツ続けるために、適度に自分を許すことも必要じゃないでしょうか。
ジムでトレーナーから食事指導を受けている場合は、必ずその指示に従ってください。
一緒に続けて頑張っていきましょう。
それでは、また。
ありがとうございました。
-渡邊 麟太郎
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【引用文献・参考文献】
*1 CAMBRIGE UNIVERSITY 「Physiological responses to maximal eating in men」
ケンブリッジ大学HP
(参照 2024年4月17日).
*2 National Library of Medicine 「Measurement of body composition in response to a short period of overfeeding」National Library of Medicine HP
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25208693/
(参照 2024年4月17日).