From:渡邊 麟太郎
こんにちは渡邊です。
ダイエットを成功させる上で食事の管理は欠かせません。
このメルマガをお読みのあなたはきっと低糖質の食事を心がけたり、日頃から食事管理を頑張っているのではないでしょうか?
今日のメルマガではダイエットや健康に良くない成分が含まれている食品についてご紹介します。
それは、どんな成分というと…トランス脂肪酸です。
トランス脂肪酸は、脂質の構成成分である脂肪酸の一種です。
この成分は、植物油などからマーガリンやショートニングなどを製造する際や植物油を高温にして脱臭する工程で生じ、天然でも、牛などの反すう動物に由来する乳製品や肉に含まれています。 ※1
そんなトランス脂肪酸ですが、なぜ避けた方がいいのかというと、
・心臓疾患、動脈硬化、高血圧、糖尿病などに罹患(りかん)するリスクを高める。
・インスリン感受性に影響を与え、肥満を引き起こす。
これらのデメリットがあるからです。
ちなみに、アメリカではFDA(米食品医薬品局)が2018年6月より、トランス脂肪酸を含む油の使用を一部規制しています。※2
〇トランス脂肪酸はどれくらいに抑えたらいいの?
トランス脂肪酸の摂取量を、総エネルギー摂取量の1%に相当する量よりも少なくするように勧告しています。
ちなみに、日本人が1日に摂取するエネルギーの平均は1900kalであり、この1%に該当するトランス脂肪酸の量は約2グラムです。※3
また、農林水産省の調査によると、日本人が食品からとっているトランス脂肪酸の1日当たりの平均量は、0.92g~0.96gだと推定されています。※3
〇どんな食材にどれぐらい含まれているの?
平成18年度に食品安全委員会が実施した調査では、
マーガリン:平均7.0g/100g
ビスケット類:平均1.8g/100g
ショートニング:平均13.6g/100g
コーン系スナック:平均1.7g/100g
ということがわかっています。 ※1
なので、食材を選ぶ際に一つ参考にしてみてください。
〇意識的にとって欲しい脂質は?
意識的にとって欲しい良質な脂質は2つあります。
パームフルーツなどヤシ科植物に含まれている中鎖脂肪酸と、魚などに含まれるオメガ3脂肪酸です。
中鎖脂肪酸は消化吸収が良く、エネルギーになりやすい特徴を持っています。
一般的なサラダ油などに含まれる長鎖脂肪酸と比べた時、中鎖脂肪酸がエネルギーになるスピードは約4~5倍も速いと言われています。
なので、これらの脂質をダイエット中は意識的にとってみてください。
今日の記事がお役に立てれば幸いです。
それでは、また。
ありがとうございました。
-渡邊 麟太郎
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【参考・引用文献】
※1 厚生労働省.「トランス脂肪酸に関するQ&A」.厚生労働省ホームページ.
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000091319.html)
(参照 2024年6月12日)
※2 農林水産省.「トランス脂肪酸に関する各国・地域の取組 米国」.農林水産省ホームページ.
(https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/overseas/usa.html)
(参照 2024年6月12日)
※3 農林水産省.「すぐにわかるトランス脂肪酸」.農林水産省ホームページ.
(https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_wakaru/)
(参照 2024年6月12日)
MOZAFFARIAN, Dariush; ARO, Antti; WILLETT, Walter C. Health effects of trans-fatty acids: experimental and observational evidence. European journal of clinical nutrition, 2009, 63.2: S5-S21.
KAVANAGH, Kylie, et al. Trans fat diet induces abdominal obesity and changes in insulin sensitivity in monkeys. Obesity, 2007, 15.7: 1675-1684.
LOPEZ-GARCIA, Esther, et al. Consumption of trans fatty acids is related to plasma biomarkers of inflammation and endothelial dysfunction. The Journal of nutrition, 2005, 135.3: 562-566.
森拓郎.「ダイエットは運動1割、食事9割」.ディスカヴァー・トゥエンティワン.
2014年2月20日初版