
From:吉田 将司
こんにちは、吉田です。
4月は「出会いの季節」とはよく言ったもので、
人だけに限らず、モノ、コトなどあらゆるものことで新しい出会いをしやすい時期です。
例えば、
たまたま立ち寄った古着屋さんで素敵な洋服を見つけたり…
4月から始まったドラマがめちゃくちゃおもしろかったり…
職場に新しい人が入社してきたり…
いろんな出会いがありますね。
さて今日のメルマガでは、「出会い」にちなんで
「あなたに良い影響を与える人と悪い影響を与える人の見極め方」
について解説します。
以前のメルマガで、
「肥満の友達がいる人は、そうでない人と比べて肥満になるリスクが高い」
という論文をご紹介したように、人は良くも悪くも他人からの影響を受けやすいです。
そのため、良い影響を与える人と一緒にいればボディメイクに成功しやすいですし、
反対に悪影響を与える人といると頑張っているのに全く痩せないという可能性もあるかもしれません。
せっかくなら、お互いに良い影響を与えあえる人と一緒に過ごしたいものですよね。
そんな良い影響を与えてくれる人と悪い影響を与えているかもしれない人の見分け方とは…
「ネガティブな発言や行動をしていることが多いかどうか」というものです。
これはカリフォルニア大学のハワード・フリードマン氏とロナルド・リジオ氏の研究で明らかになったものです。
この研究から「ネガティブな発言や行動をしている人を視界に入れると、不安が伝染してしまい脳のパフォーマンスに悪影響を及ぼす」ということがわかりました。*1
これは神経細胞の1つである共感細胞(別名:ミラーニューロン)が作用しているからと言われています。
共感細胞とは、その名の通り他者の気持ちに共感するための細胞です。
例えば、ドラマに感情移入して泣いたり、バラエティ番組で出演者が笑っているのを見てつられて笑ったりすることってありますよね。
これらは共感細胞の影響を受けていると言われています。
そのため、ネガティブな人が周りにいると自分もネガティブな気持ちになってしまうわけですね。
また別の研究グループの論文によると、被験者の26%が、ストレスを感じている人を見ただけで自身のコルチゾール(ストレスホルモン)のレベルが高まったそうです。*2
日々このメルマガを読んでいる方はご存知かと思いますが、コルチゾールは筋肉を分解して血糖値を上昇させる効果があります。
つまり、「ネガティブな人が周りにいるとボディメイクに悪影響を及ぼす可能性がある」ということです。
確かに愚痴ばっかり言っている人が周りにいると気持ちが落ち込みますし、ストレスが溜まりますよね。
そして逆に、周りにポジティブな人がいると共感細胞によって自分も前向きな気持ちになっていきます。
特に筋トレをしていると
・テストステロン(筋肉増強&競争心や向上心のUP)
・セロトニン(自律神経を整える&精神の安定)
・ドーパミン(幸福度UP)
といったポジティブな気持ちを高めるホルモンが分泌されるそうです。
ポジティブな人たちの影響を受けてメンタルが前向きになる
↓
ボディメイクを頑張る
↓
筋トレの効果で身体が引き締まりメンタルもさらに前向きになる
ポジティブな人たちといるだけで、ここまで人生が変わるとしたらワクワクしてきますね!
4月は新しいことを始めるのにうってつけの季節です。
ぜひこの機会に、新たにポジティブな人との付き合いを増やしてみてはいかがでしょうか。
それでは、また。
ありがとうございました。
–吉田 将司
【引用文献・参考文献】
*1 Effect of individual differences in nonverbal expressiveness on transmission of emotion
https://link.springer.com/article/10.1007/BF00987285
*2 Psychoneuroendocrinology
https://www.sciencedirect.com/journal/psychoneuroendocrinology