From:吉田 将司
こんにちは、吉田です。
あなたは「早飯も芸の内」ということわざを聞いたことがありますか?
これは、「ご飯を速く食べられることは立派な特技の1つ」という意味のことわざです。
確かにご飯を早く食べられれば、残りの時間を有効活用できますよね。
特に会社勤めの場合、お昼ご飯を食べる時間を短縮できたら余った時間で用事を済ませたり、ちょっと外の空気を吸ったりといろんなことができるでしょう。
しかし、あなたもよくご存知だと思いますがダイエットという観点だと早食いはNGな行為です。
そこで今回は、早食いがダイエットに及ぼす悪影響について解説します。
もしあなたが早食いをする癖があるのなら、ぜひ今回のメルマガをきっかけに一度見直してみてくださいね。
まず、早食いがNGな理由について解説します。
岡山大学の実験では1396人の学生を対象に3年間の追跡調査を行い、食事の速度とBMI(肥満度を表す指数)の関係性を調べました。
その結果、下記の傾向が判明しました。※1
・早食いの人は早食いではない人と比べて4.4倍も肥満になりやすい
・早食いの女性よりも早食いの男性の方がも2.8倍も肥満になりやすい
早食いの習慣が良くないというのは何となく知っていましたが、ここまで差が出るとあらためて驚きますよね。
太りやすくなる要因はさまざまあるのですが一部ご紹介すると、
・満腹感を感じるまでに食べすぎてしまうから ※2
・インスリンの感受性を低下させ、十分に効果を発揮できなくなるから ※2
などが挙げられます。
このメルマガを読んでいるあなたならご存知かもしれませんが、インスリンは、血中のブドウ糖(血糖)を脂肪に変換して体内に蓄えるホルモンです。
そんなインスリンが早食いによって十分に効果を発揮できなくなると、血中のブドウ糖の量が増えてしまい糖尿病になるリスクが高まります。
つまり早食いは、食事の時間を短くできる反面、肥満や糖尿病といった病気のリスクを高める行為なのです。
そのため、肥満や病気のリスクを下げるためによく噛んで食べることをオススメします。
実際によく噛んで食べる人は太りにくいというデータがあります。
35~69歳の男女4742人にアンケートをとったところ、よく噛んで食べる人は早食いの人と比べてBMIが低く、加齢によるBMIの増加量も低いそうです。※3
よく噛むことで脳の視床下部という部位からヒスタミンと呼ばれるホルモンが分泌されます。
このホルモンは満腹中枢と呼ばれる神経を刺激し、食べすぎを防ぐ効果があります。
よく噛んで食べることでいつも以上に満腹感が得られたように思います。
ぜひメルマガを読んでいるあなたも、食事の際に噛む回数を意識してみてください。
それでは、また。
ありがとうございました。
–吉田 将司
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【参考・引用文献】
※1 YAMANE, Mayu, et al. Relationships between eating quickly and weight gain in J apanese university students: A longitudinal study. Obesity, 2014, 22.10: 2262-2266.
※2 OTSUKA, Rei, et al. Eating fast leads to insulin resistance: findings in middle-aged Japanese men and women. Preventive medicine, 2008, 46.2: 154-159.
※3 OTSUKA, Rei, et al. Eating fast leads to obesity: findings based on self-administered questionnaires among middle-aged Japanese men and women. Journal of epidemiology, 2006, 16.3: 117-124.