「酵素ダイエットってよく耳にするけど本当に効果あるの?」と考えていませんか?
広告やTVや雑誌でよく目にするので、何かと気になってきますよね。嘘か本当かはいざしらず「痩せた」という声も聞こえてくるので、本格的に酵素ダイエットを始めてみよう!とあなたは考えているかもしれません。
ただ、今回お話しすることを理解してから始めるかどうか決断した方がいいと思います。なぜなら酵素ダイエットは、確かに痩せるのですが、リバウンドしやすい身体になってしまうからです(詳細は後述)。
酵素ダイエット単体でやるのではなくて、これからあなたにお伝えするとある方法を追加することで、
リバウンドしづらく、かつ長期的に体型が維持できるようになるでしょう。
酵素ダイエットをする場合は、必ずそれ単体でするのではなく、この記事でお伝えする方法を併せて行ってみてください。
それではさっそく記事を見ていきましょう。
目次
1.酵素ダイエットについて
2.酵素ダイエットのやり方(置き換え)
3.3種類の酵素
3-1.消化酵素
3-2.代謝酵素
3-3.食物酵素
4.酵素の2つの効果
4-1消化を促進する
4-2便秘を解消する
5.酵素ダイエットは、カロリー不足で筋肉が落ちる
6.美しく痩せるには、糖質制限ダイエット
6-1.糖質を制限する
6-2週に2回の筋トレをする
6-3.タンパク質を摂取する
7.まとめ|酵素ドリンクに+して糖質制限を行う
1.酵素ダイエットについて
まず、酵素ダイエットについて簡単に説明していきます。ここ最近じわじわと知名度を上げてきている酵素ダイエットとは、その名前の通り、酵素を使ったダイエットです。
酵素とは、生体でおこる消化、吸収、分解などの化学反応の働きを促進する栄養素のことです。
酵素ダイエットの仕組みは以下の2つです。
・酵素を摂取して代謝を上げる
・1日の食事を、栄養素が豊富で低カロリーな酵素に置き換える
平たく言ってしまえば、栄養素をしっかりと摂りつつ、かつカロリーを抑えていきましょうね、というのが酵素ダイエットです。理論上は、これで痩せることができるのですが、とある理由につき、リバウンドしやすい体になってしまいます(第5章でお伝えします)。
2.酵素ダイエットのやり方(置き換え)
酵素ダイエットはどのように行うのかというと、基本的な方法としては置き換えダイエットです。酵素ドリンクとよばれるものを食事の代わりに飲みます。
例えば、1日3食の人は、朝食を酵素ドリンクに置き換えます。そうすることで、摂取カロリーを減らしつつ、栄養を摂取することができます。
酵素ドリンクを購入する必要がありますが、ただ置き換えるだけなので手軽に挑戦することが出来ます。とはいえ、酵素ドリンクだけではお腹が満たされず、ダイエットの大敵である空腹を作ってしまう可能性があります。
補足)空腹の危険性については別の記事「ダイエットの空腹時に絶対やってはいけない8つのこと」でお伝えしています。もし気になるようであれば読んでみてください。
やり方自体はシンプルな酵素ダイエットですが、そもそも酵素とは何かについて次の章でお伝えしていきます。
3.3種類の酵素
実は、酵素には3種類あります。消化酵素と代謝酵素と食物酵素です。それぞれ見ていきましょう。
3-1.消化酵素
消化酵素とは、消化に使われる酵素のことです。消化酵素は、「炭水化物分解酵素」「タンパク質分解酵素」「脂肪分解酵素」に分けられます。主に、消化をサポートしています。
3-2.代謝酵素
代謝酵素とは、人間の体内で起こる化学反応=代謝をサポートしている酵素のことです。この代謝酵素があるとないとでは代謝、つまりダイエットで言えば脂肪燃焼や筋肉増加に大きく影響しています。もちろん、代謝酵素は多い方がダイエット的に良いです。
3-3.食物酵素
体内ではなく、自然界の食物に存在する酵素です。すでに酵素が含まれているので、消化に使われる酵素が節約できます。食物酵素が含まれている食べ物は、主に生もの(野菜、果物、納豆等))消化しやすい食べ物です。
備考)
もう一つ大切なことを頭に入れておいてほしいことがあります。それは、体内における酵素は、消化活動を優先して使われていくということです。食べたものはまず分解、消化しないと体内に取り込むことができないからですね。
なので、消化酵素を大量に消費し、消化酵素が足りなくなると、代謝酵素が消化酵素として使われるので、代謝酵素が不足してしまいます。その結果、代謝が下がってしまうケースもあります。ダイエットで言えば、脂肪燃焼が妨げられたり、筋肉が付きにくくなる可能性があります。
では、どうすればいいのかというと、消化に良い食べ物や食物酵素を含んだ生野菜や果物を食べることが重要です。そうすれば、体内で生成される酵素(潜在酵素)の多くを代謝酵素に回す事が出来るため、代謝の上昇が期待できます。
補足)消化に良い食べ物や、酵素を含んだ食材の一例
生野菜、フルーツ、発酵食品などの食品は、酵素を豊富に含んでいます。
具体的に言えば、レタス、ニンジン、セロリ、キャベツ、トマト、キュウリ、キウイ、アボカド、バナナ、リンゴなどがあります。
次に酵素には、どのような効果があるのか、もう少し具体的にお話していきます。
4.酵素の2つの効果
酵素には、「消化を促進する」という効果と、「便秘を解消する」という2つの効果が期待できます。
4-1.消化を促進する
先ほどもお伝えしましたように、消化酵素は消化をサポートします。
また、例えば脂ものをがっつり食べたり、極端ですが髪の毛を洗っている最中にシャンプーを飲み込んでしまったり、そのように消化に悪いものが体内に入った場合、消化酵素が頑張ってそれらを消化しようとします。
基本的に、酵素は代謝よりも消化を優先して使います。消化が終わり、余った酵素が代謝酵素に回されるというイメージです。
補足)消化酵素のサプリを摂ることで消化酵素を節約できて、代謝酵素を増やす効果が期待できます
4-2.便秘を解消する
酵素は、腸内環境を良くしてくれる働きがあります。というよりも、酵素が少ないと腸内環境が悪化し、便がスムーズに出なかったり、毒素が上手く排出できないなどの原因となります。
酵素を摂れていれば腸内環境が良くなり、ダイエットの敵でもある便秘解消効果が期待できます。
さて、このようにお伝えすると、酵素は消化を促進し、そして便秘解消の効果も期待出来るので、ダイエットに良いと思うかもしれません。しかし、酵素ダイエットには決定的なデメリットがあります。それが、筋肉が落ちてしまうということです。
5.酵素ダイエットは、カロリー不足で筋肉が落ちる
置き換えをして、カロリーを抑えて痩せる酵素ダイエットですが、1つ問題点があります。それは、カロリーを制限することで筋肉が落ちてしまう可能性があるということです。カロリーを制限すると、脂肪と一緒に筋肉も落ちます。筋肉が落ちてしまうと、基礎代謝が下がります。ということは、リバウンドしやすい身体になってしまうということです。
酵素ドリンクで栄養を摂取する点はいいのですが、問題は置き換えしてカロリーを抑えようとするダイエットの仕方です。
ではどうすればいいのか?美しく、かつリバウンドせずにダイエットを成功させるためには、糖質制限ダイエットがカギになります。
6.美しく痩せるには、糖質制限ダイエット
酵素ダイエットはカロリー制限するので、体重が落ちることは十分考えられます。しかし、酵素ダイエットだけだと脂肪と同時に筋肉も落ちてしまう可能性があります。その結果、基礎代謝がどんどん下がり、痩せにくい体になってしまいます。
糖質制限ダイエットは、正しいやり方を行えば、筋肉量を維持、アップしつつ、体脂肪を減らすことができます。
ただの置き換えダイエットのように、脂肪と同時に肉も落ちたただ痩せた状態になるのではなく、
筋肉がクッキリと見えるモデルのような体型になることができます。
今からそれを実現する糖質制限ダイエットの方法についてお話しします。
6-1.糖質を制限する(体重(kg)×1g以内)
まず、最初に糖質を制限します。1日の糖質量は、体重(kg)×1g以内にします。
体重が60kgの人は、1日に60g以内に糖質を抑えるにしましょう。
これを超えると、脂肪が蓄積しやすくなってしまうので、注意してください。
実際にどんなものを食べたら良いかは別記事「糖質制限時に食べていいもの、食べてはいけないものまとめ」にて糖質量の食品リストを公開してますのでよかったら参考にしてみてください。
6-2.週に2回の筋トレをする
糖質をただ制限するだけでは、脂肪も筋肉も落ちてしまいます。なので、週に2回筋トレをします。こうすることで、本来糖質制限で落ちてしまう筋肉を維持/向上することができます。
筋トレとはいっても難しいことをするわけではなく、自宅でできる以下の4つでも大丈夫です。
・スクワット … 10回×3セット
・背筋 … 10回×3セット
・腕立て伏せ … 10回×3セット
・腹筋 … 10回×3セット
補足)筋トレについては、別の記事「筋トレでダイエットの効果を最大化する方法!自宅でできる筋トレメニュー」で動画付きでお伝えしています。詳しく知りたい場合は参考にしてみてください。
6-3.タンパク質を摂取する(1日のたんぱく質量摂取目安 = 体重(kg)×1g~1.5g)
糖質制限と筋トレに加えてもう一つ意識してほしいことが、タンパク質を摂取するということです。なぜタンパク質を摂取しなければいけないのかというと、タンパク質は筋肉の原材料になるからです。
タンパク質は、1日に体重(㎏)×1g~1.5g摂取していくことが理想です。体重60kgであれば、1日の理想のタンパク質摂取量は60g~90gです。タンパク質が摂りやすい食材の例は以下の通りです。積極的に食べるようにしていきましょう。
・納豆
・卵
・牛もも肉
・あゆ
ただ、通常の食事のみで体重×1~1.5gのタンパク質を摂取するのは大変です。タンパク質の摂取にはプロテインを取り入れるようにしましょう。プロテインであれば1杯20gほどのタンパク質を摂取できます。プロテインについては「ダイエットでプロテインを飲むときに絶対に知っておきたい6つの知識」で詳しくお伝えしてますのでよかったら参考してみてください。
補足)糖質制限ダイエットについては、別の記事「糖質制限ダイエットについて全力でまとめてみました」でお伝えしています。メカニズムや詳しい方法をやりたい場合、参考にしてみてください。
7.まとめ|酵素ドリンクに+して糖質制限を行う
酵素は、ダイエットにおいてとても有効なものです。なので、酵素ダイエットを飲むこと自体を否定するわけではありません。しかし、これだけで痩せようと考えるよりも、糖質制限ダイエットと併せて行うとより健康的で美しく痩せることができるようになるでしょう。
なので、糖質制限ダイエットをベースにしつつ、空腹を感じたときや間食で酵素ドリンクを飲む、という感じで併せて行ってみることをオススメします。
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