「ダイエット中は水をたくさん飲んだほうがいい。」
という話を聞いたことはありませんか。
先に結論から申し上げると、ダイエット中に水を飲む効果はあります。
水を飲むと良い詳しい理由については、後述します。
でも、実際に「どれくらい水を飲めばいいの?お茶とかでもいいの?」
といった疑問があるかもしれません。
ダイエット中の水の摂取の仕方次第では逆効果になってしまう場合があります。
この記事では、ダイエット中に水を飲むと期待できる効果と正しい水の飲み方や注意点をお伝えしていきます。
今日からでも実践できる内容なのでぜひ水を飲むことを取り入れて効率的に
ダイエットをしていきましょう。
水がダイエットに効果的な理由
冒頭でもお伝えしましたが、私たちの体は70%水分で出来ているため、水を取り入れることは健康と美容のためにも大切です。
しかし、何の味もしない水よりもお茶やコーヒー、ジュースを好んで飲むことが多いのではないでしょうか。
よくモデルさんや女性芸能人の健康の秘訣を聞くインタビューで「水をたくさん飲んでいます」と聞きますが、本当に痩せるのか疑問に思っているかもしれません。
ここからは、水がダイエットに効果的な3つの理由をみていきましょう。
代謝が良くなるから
水がダイエットに効果的な一番の理由は、基礎代謝を上げることができるからです。
基礎代謝とは、我々が生きているだけで消費されるエネルギーのことで、寝ていても椅子に座っているだけでも使われます。
太りにくく痩せやすい人は基礎代謝が高いので、ちょっと食べ過ぎても体を軽く動かすだけでエネルギーが消費されるので、体重は簡単に増えないのです。
代謝を上げるには、体内に十分な水分を補給して血行を良くして上げることが大切です。
水をたくさん飲めば、血液の流れが良くなり、細胞が活性化するので、体の隅々まで酸素と栄養素が運ばれるようになり、代謝がアップして痩せやすくなります。
代謝が良くなり体温が1度上がると、基礎代謝は13%上がると言われています。
現代人は水を飲まない人が多く、血液の流れが悪くなっている人が増えているので、健康のためにも意識的に水を飲むようにしましょう。
参考URL:特定保健指導の実践定期指導実施者育成プログラム
便秘改善が期待できるから
水には便秘改善効果が期待できます。なぜなら、便秘の原因の一つが体内に水が不足することだからです。
体内が水不足になると便が硬くなってしまい、老廃物が宿便となって溜まってしまうのです。
水を多く摂取するように心がけるだけで、
腸が刺激されて便が柔なくなり、便秘解消に役立ちます。
溜め込まれた宿便が排出されるとお腹がスッキリして、体重もみるみる落ちやすくなるのです。
補足:便秘の解消法について
ダイエット中は食事が偏るため、栄養のバランスが崩れて便秘になってしまうことが多いです。
便秘を解消する一つの方法として水を飲むことがありますが、他にも食物繊維の摂取、脂質の摂取とあります。
水を飲んでも解消されない場合は別記事「糖質制限中に便秘かも?と思ったらするべき対策と4つの解消方法」を参考にしてみてください。
デトックス効果が期待できるから
水にはデトックス作用があり、体に溜まった老廃物や不純物を体外へ排出する働きをしてくれます。
水を多く飲むだけで、体の老廃物と不純物がなくなるので代謝が良くなり、どんどん痩せやすい体質に導いてくれます。
私達は、食べ物や空気から化学物質や添加物など、体に不要なものを体内に取り込んでいます。
体に溜まった不純物の多くは、尿や便、汗、そして垢となって体外へ自然と排出されます。
しかし、体内が水不足に陥っている場合は、代謝が落ちるので、老廃物や不純物が体外へ排出されずに、どんどん溜め込まれてしまい、ダイエットも上手くいきません。
私達の体の中には体重の4%の老廃物が溜まっていると言われています。
例えば、体重60キロの人の場合、約2キロも体内に抱えていることになります。
そして、この溜め込まれた老廃物をスッキリ体外へ排出する1番の方法は「水を飲むこと」なのです。
水を多く飲めば、血行が良くなるので、不純物と老廃物を体外へスムーズに排出されるようになり、体が軽く感じられるはずです。
また、汗からは尿や便からは排出されない有害物質が出るので、適度に運動することも大切です。
水を飲むことは、デトックス作用があるためダイエットには欠かせません。
ダイエット効果のある水の飲み方と飲む量
水を飲むことが代謝を上げてダイエットに効果的ということをお伝えしました。
ですが、これは適切に水を飲んだ場合に得られる効果です。
飲み方を間違えてしまうとダイエットの効果を妨げてしまうことがあるので、正しい飲み方をすることが大切です。
ここからは、正しい水の飲み方と飲む量をみていきましょう。
水の飲む量
水は1日1.5~2リットルを目安に飲むようにしましょう。
水を飲むだけなので簡単だと思うかもしれませんが、水を飲み慣れていない場合は、1日1.5~2リットル飲むことは意外と大変です。
飲み物をすべて水に変えても1.5リットルは結構な量がありますので、意識して飲む必要があります。
水の飲み方
まず、水を飲むタイミングですが、いつでも好きな時に飲んで大丈夫です。
一気に大量に飲むのではなく、少量ずつこまめに摂取するのが理想的です。
朝起きてからコップ1杯を飲み、食事の前や後、仕事中や休憩中など、複数回に分けて飲むと代謝アップに役立ちます。
※1.5~2リットルの場合は、コップ1杯で200ミリリットルとした場合は、7~8杯飲む必要があります。
水ダイエットは、継続して続けなければ痩せやすい体質になることはできませんので、頑張って飲み続けるようにしましょう。
ダイエット効果のある水の種類
水の種類もいろいろありますが、どれか一番ダイエットに適しているのでしょうか?
軟水
日本の水道水はほとんどが軟水となっています。
そのため、軟水は日本人には飲み慣れており、多くの水を飲む水ダイエットには適しています。
硬水と比べるとカルシウムやマグネシウムなどのミネラルの含有量は少なめですが、まずは飲み慣れている軟水から始めてみると良いでしょう。
硬水
硬水とはヨーロッパの国々に多いミネラルが豊富に含む水です。
日本は硬水のため、日本人にとっては飲みにくいのですが、ミネラルが豊富なため、
ダイエットには適しています。
しかし、硬水が合わない体質の人もいるため、口に合わない場合は、無理に飲まずに軟水を飲むようにしましょう。
水道水
水道水はもちろん軟水なので水ダイエットにも使えますが、水道水には塩素が含まれているため、浄水したものが安心です。
なので、なるべく水道水よりもミネラルウォーターなどを飲むようにしましょう。
コラム:お茶やコーヒー、スポーツドリンクは水ダイエットにはならないの?
そして、水を飲むのが飽きてしまってお茶やコーヒー、ビールで代用できないの?と思うこともあるかもしれません。
結論から言えば、それは水ダイエットになりませんので、残念ながらNGです。
なぜなら、お茶やコーヒー、紅茶にはカフェインが入っており、お酒にはアルコールが含まれるため、成分を分解するために水が使われるので、体内に水を残せなくなります。
また、スポーツドリンクも健康によいイメージがありますが糖分が高くダイエット中はオススメできません。
水ダイエットの基本は体に溜まった老廃物を排出することなので、水以外はNG。
お茶やコーヒーはそれぞれ良いメリットがありますが、水ダイエットにはなりませんので注意してください。
白湯にして水のダイエット効果を高めよう
水を飲むのが飽きてきたら、白湯(さゆ)を取り入れてみてはどうでしょうか?
白湯とは、水を一度沸騰させて、塩素や不純物を除去して40℃くらいに飲めるくらいまで冷ましたお湯のことを言います。
特に寒い日や冷え性の方は、白湯を多めに飲むと良いでしょう。
家にいる時は、白湯を飲むと決めるのも良いかもしれませんね。
朝起きてすぐ、朝食前、夕食前、寝る前に白湯を飲めば、1日で多くの白湯を飲むことができます。
外出先ではペットボトルの水を飲むようにすれば、水に飲み慣れていない方も1.5リットル飲めるようになるでしょう。
白湯の作り方や白湯ダイエットについてはこちらの記事をご参考にしてください。
▼白湯がダイエットに効果がある理由と作り方と飲み方まとめ
アプリを使って水ダイエットを続けやすくる
毎日継続して水を飲み続けるには、1日の水分摂取量をカウントしてくれるスマホアプリを利用するのも一つの方法です。
ただなんとなくペットボトルの水を飲み続けていると、どれだけ飲んだか分からなくなってしまうことがあります。
水分摂取量カウンターのアプリを使うと、
1本飲み終わったらワンクリックで自動的に計測してくれるので数えるのが簡単になります。
そして、体重の管理や1週間毎にどれだけ飲んだかも計測してくれるため、水ダイエットをしっかりサポートしてくれます。
水分補給または水分摂取量と検索するといろんな無料アプリが出てくるので利用してみましょう。
IOSアプリ:私の水のバランス
ダイエット中に水を飲むときの注意点
ここからは、ダイエット中に水を飲むときの注意点をご紹介します。
常温又は温かい水を飲むようにする
水ダイエットは、冷蔵庫でキンキンに冷やした水ではなく常温の水または白湯を飲むようにしましょう。
夏やお風呂上がりには、冷たい水が飲みたくなりますが、体が冷えて代謝が下がってしまいますので避けるようにしてください。
冷たい水を多く飲むと、胃腸に刺激を与えるため、体にも良くありません。
なので、水の温度はなるべく常温か白湯にしてを飲むようにしましょう。
水を飲みすぎないようにする
水ダイエットは、水を飲めば飲むほど良いというわけではありません。
1日に大量の水を飲むと、血液中の塩分の濃度が低下する「低ナトリウム血症」を引き起こすリスクがあります。
症状としてはめまいや頭痛、多尿・頻尿、下痢になり、悪化すると呼吸困難などの症状が現れることがあるので気をつけましょう。
そして、ダイエット中に水を飲む際は、一気に多くの水を摂取しないことです。
水はなるべくこまめに飲むようにして、1回はコップ1~2杯程度にして、複数回に分けて飲むようにしましょう。
一度に多くの水を飲むと、胃腸に負担がかり、体が冷えてしまうのでダイエット効果が期待できません。
さらに、水を多く飲み過ぎるとむくんでしまい体重がふえてしまうことがあります。
なので、水の飲み過ぎには注意をするようにしましょう。
トイレが近くなる
日頃から水を飲む習慣がない状態が水ダイエットを始めると、トイレが近くなる症状が現れます。
一気に水を飲むと、胃腸に負担がかかってトイレが近くなり、仕事や生活に支障をきたすことがあるので摂取量は調整するようにしてください。
1日1.5リットルを何十回に分けて飲むことで、代謝を上げることができて、トイレの回数も減りますので、こまめに飲むことを心がけましょう。
ダイエットは水だけで痩せるのは難しい
水ダイエットと言うと、水以外は何も口にしない断食ダイエットだと思われるかもしれませんが、決してそうではありません。
何も食べないダイエットは、筋肉が落ち、基礎代謝が下がり
太りやすい体質になるのでダイエットにはオススメできません。
ダイエットするのであれば、適度な食事制限(糖質制限・カロリー制限)と適度な運動を併用しながら、水を多く飲むように心がけましょう。
まとめ
今回は、ダイエットに水が効果のある理由と水の飲み方、飲む量をお伝えしてきました。
初めは多くの水を飲むのは慣れが必要ですが、飲みなれると体がどんどん水を欲するほうになり、楽になっていきますよ。
ダイエットはなにごとも継続が大切です。ダイエットに水を取り入れるのは、簡単で続けやすことですのでぜひ試してみてください。