エモーショナルイーティングってなに?原因と対処法を教えます


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工藤医師

監修 :工藤孝文先生

工藤内科 ダイエット外来医師
「世界一受けたい授業」減量外来ドクター
「ホンマでっか!?TV」肥満治療評論家
工藤先生ご出演情報
・「からだにいいこと9月号」の巻頭特集をご監修されます。
・7月26日 (木) 日本テレビ「得する人損する人」にご出演されます。
※記事監修ドクターは、広告には携わっておりません。掲載商品や特定商品への保証や購入等を推薦するものではありません。

お腹が空いているわけでもないのについついお菓子を食べてしまう。

なんてことありませんか。

もしかしたら、あなたはエモーショナルイーティングかもしれません。

エモーショナルイーティングとは、空腹ではなく感情を満たすために食べる行為のことです。

このエモーショナルイーティングが続くと間食が増え、食べすぎてしまい、太る原因につながってしまいます。

今回は自分がエモーショナルイーティングなのかどうかのチェックをし、その原因とその対処法を具体的かつ分かりやすくお伝えしていきますね。

エモーショナルイーティングを対処できるようになれば、ダイエットの効率はグッと高まりますので、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

エモーショナルイーティングとは

エモーショナルイーティングとは、感情を満たすために食べることを言います。

つまり、空腹によって食べるのではなく、食べる行為をすることで、日頃のストレスや寂しさを麻痺させて心を満たそうとしているのです。

 

エモーショナルイーティングを続けていると、必要以上にカロリー、糖質を摂取してしまい太る原因につながってしまいます。

次の章では、あなたがエモーショナルイーティングをしてしまっているかどうかのチェックをしていきましょう。

 

エモーショナルイーティングかどうかのチェックをしよう

実際にあなたがエモーショナルイーティングをしているかどうか分からないですよね。

エモーショナルイーティングによくある症状をまとめてみました。

下記のような症状がいくつか当てはまる場合は、注意が必要です。

  • ストレスを感じているときにいつも以上に食べてしまう
  • 空腹時でも満腹時でも関係なく食べてしまう
  • 落ち込んだ気分を良くするため食べている
  • 食べることがご褒美になっている
  • 満腹になるまで食べすぎてしまう
  • 食べることで気持ちが落ち着いたりする
  • 食べ物が周りにないと不安になる

 

空腹とエモーショナルイーティングの5つの違い

「エモーショナルイーティング」と「普通の空腹」との違いをお伝えしていきます。自分自身の空腹時と当てはめて考えてみましょう。

急にお腹が減る

通常の空腹は徐々にお腹がすいてきますが、エモーショナルイーティングは突然お腹がすきます。

特定の食べ物が食べたくなる

通常の空腹は、野菜など、どんな食べ物でも食べたくなるのが特徴です。

一方でエモーショナルイーティングはジャンクフードや味の濃い食べ物が食べたくなり、他のものは食べたくなりません。

食べた後に罪悪感を感じる

通常の空腹で食べたときは罪悪感を感じることがないのに、エモーショナルイーティングの場合は食べた後に罪悪感を感じてしまいます。

食べることが楽しくない

通常の食事は、食事自体を楽しむことができます。

一方でエモーショナルイーティングの場合は、食事を楽しめないことが多いです。

お腹いっぱいになっても満たされない

通常の食事では、お腹いっぱいになるまで食べることはあまりありません。

しかし、エモーショナルイーティングの場合は、不快になるまで詰め込んで食べすぎてしまいます。

 

エモーショナルイーティングの5つの原因

エモーショナルイーティングがどんな時になってしまうのか、原因を考えていきましょう。

原因①とりあえずなにかを詰め込みたくなる気持ち

満たされない心を食べ物を詰め込んで満たそうとする気持ちです。

この方法で心を満たそうとすると食べている間のみ、その気持を満たすことができます。

原因②退屈だったり心の隙間を埋めたい気持ち

退屈さや満たされない心の隙間を食べることで埋めてしまっている。

原因③子供のころからの習慣

子供の頃から親にご褒美として毎回好きな食べ物を食べさせてもらってばかりいると、幸福な気持ちと食事がセットになってしまいます。

その結果、大人になっても気持ちを高めるために食事をするようになってしまいます。

 

原因④周囲の環境

周囲の環境が原因となる場合があります。

例えば、「友人や会社の同僚などと食事に行くことが多く、楽しくてついついて食べすぎてしまったり、一人では頼まないデザートを頼んでしまったりする。」のようなケースです。

 

原因⑤ストレス

ストレスは実は、体内でストレスホルモンのコルチゾールが高濃度になります。

このコルチゾールはジャンクフードなどの味が濃いものを欲する働きがあると言われています。

参考記事:生活指導及びメンタルヘルスケア (厚生労働省)

ここまで、エモーショナルイーティングの原因を紹介していきました。

では、エモーショナルイーティングをどう対処していけばよいのかを次の章では紹介していきますね。

 

エモーショナルイーティングの2つの対処法

エモーショナルイーティングの対処法は「食事以外で心を満たす方法を見つける」「食べたいと思ったら5分だけ我慢してみる」です。

詳しく見ていきましょう。

食事以外で心を満たすものを見つける

食べること以外でストレスを解消したり、心を満たすことができるものを見つけましょう。

そうすれば、エモーショナルイーティングを防ぐ効果が期待できます。

自分の感情によって心を満たす方法は違っていきます。

なので以下の例のように、自分の感情に合わせてストレス発散できるものを見つけておきましょう。

落ち込んだり、寂しいときは・・・

仲の良い友人に電話をしたり、ペットと一緒に遊んだり、自分が好きな写真を見たりしましょう。

不安な気持ちの場合は・・・

好きな曲を聞いて踊ったり、散歩やジョギングをしたりしてストレスを発散しましょう

疲れている場合は・・・

お茶を飲んだり、お風呂に入ったり、温かい毛布にくるまったりしましょう。

退屈な場合は・・・

読書をしたり、テレビを見たり、外に出てアクティブな活動をしましょう。

食べたいと思ったら5分間だけ我慢してみる

まずは、一度思いとどまって5分だけ我慢してみましょう。

5分が難しい場合は1分でも大丈夫です。

そして、大切なのは待っている間の自分がどんな感情になっているか考えることです。

自分の感情を把握して、なぜ食べたくなってしまったか考えるようにしましょう。

正しい食事を意識する

食事をしっかり楽しむ意識を持つことでエモーショナルイーティングを防ぐ効果が期待できます。

なぜなら、食事をしっかり意識せず食べてしまう人が多いからです。

例えば、テレビを見ながら食べたり、スマホをいじりながら食べたりすることが最近では多いですよね。

なので、正しい食事を意識することで、エモーショナルイーティングのような衝動的な食事を無くしていきましょう

正しい食事を意識するコツ

正しい食事を意識するコツを紹介します。全部を守るのは難しいかもしれませんが下記を意識するように

  • 3食しっかり食べること
  • 食べ歩きなどはせず、座って食べること
  • よく噛んで食べること
  • 時間をかけてゆっくり食べること
  • 料理の風味、匂い、味覚をよく感じて味わって食べること
  • 食事中はテレビやスマホを見ないこと

 

参考記事:気になる食事のための10のヒント – 休暇のためだけに

 

まとめ

自分の感情と向き合って食事以外の方法でエモーショナルイーティングに対処をしていきましょう。

エモーショナルイーティングに対処できるようになれば、リバウンドや食べ過ぎを防止することができます。

これを知ればダイエットの効率もグッと上がりますのでぜひ参考にしてみてください。

 

この記事は一部下記のサイトを参考にしています。

https://www.helpguide.org/articles/diets/emotional-eating.htm